米Broadcomは、現在規格策定中であるWi-Fi 7こと「IEEE 802.11be」に対応するルーター/アクセスポイント向けおよびクライアント向けSoCのサンプル出荷を4月12日に開始した。
Wi-Fi 7は、Wi-Fi 6E/6の倍となる320MHzのチャネル幅や、4倍となる4096QAMの変調技術をサポート。このほか、周波数の自動調整機能である「AFC(Automated Frequency Coordination)」による最適な周波数割り当てや、複数チャネルを束ねて通信を行う「MLO(Multi-Link Operation)」などの技術により、2倍以上のスループットが実現されるという。
今回出荷されたのは、ルーター/アクセスポイント向けが「BCM67263」、「BCM6726」、「BCM43740」、「BCM43720」の4製品で、いずれもダウンリンクとアップリンクのOFDMAおよびMU-MIMO、また4096QAMに対応。また、クライアント向けは「BCM4398」でBluetooth 5.2にも対応する。
SoC | ストリーム数 | 対応周波数 | 最大転送速度 | チャネル幅 |
BCM67263 | 4 | 6GHz | 11.5Gbps | 320MHz |
BCM6726 | 4 | 6GHz/5GHz/2.4GHz | 5.75Gbps | 160MHz |
BCM43740 | 4 | 6GHz/5GHz/2.4GHz | 11.5Gbps | 320MHz |
BCM43720 | 2 | 6GHz/5GHz/2.4GHz | 2.88Gbps | 160MHz |
BCM4398 | 2 | 6GHz/5GHz/2.4GHz | 6.05Gbps | 320MHz |
リリースには、ASUSTek Computer、Extreme Networks、NETGEAR、Sagemcom Broadband、Sercomm、Technicolor Connected Home、TP-LinkのWi-Fiベンダー各社や、WBA(Wireless Broadband Alliance)が賛同の声明を寄せている。