高松宮記念では278万馬券、大阪杯では53万馬券と荒れている春のGⅠ戦線。今週は「桜花賞(GⅠ)」だ! 高松宮記念で初めて馬券を購入した私(中澤)は、もちろん桜花賞も初めて。
しかし、ダビスタでは何100回も獲っている。そこでそのプレイ経験を活かして展開を予想したら、今回の桜花賞、いましたよ。1頭だけめっちゃ勝ちそうな馬が。
・桜花賞で大事なこと
1600mのマイル戦である桜花賞。場所は阪神競馬場だが、阪神と言えば、直線が359.1mでゴール前の急坂は「心臓破り」と言われている。直線は短い上、急坂があって、しかもマイル戦なので、後ろからいく馬は結構不利だ。あくまでダビスタ説だけど。
すなわち、重要なのは位置取り! そこで出走馬が前走をどんな脚質で走ったかを調べてみたところ、以下のようになっていた。
・脚質から予想するレース展開
差し~追い込みっぽい雰囲気の馬が13頭。全部で18頭なので、中団から後ろが大分厚めだ。しかしながら、逃げ馬が2頭いるので、レース展開としてはこの2頭が先頭を奪い合いながら引く展開になるのはほぼ間違いないのではないだろうか。図にすると以下のような感じである。
逃げがどこまで後続を引き離すかは始まって見ないと分からないのだが、縦長の展開にはなりそうだ。さらに、この図で注目の人気上位馬に印をつけると……
こうなる。
・一頭だけ安心感のある馬がいる
6番ウォーターナビレラは下手したら馬群に埋もれそうだ。18番ナミュールは差しとしては悪くない位置だが、桜花賞の大外なので能力が最強馬レベルで突き抜けてないと固いとは言えない。
一方で、上記のような心配が一切ない馬が一頭だけいる。そう、16番の「サークルオブライフ」だ。ダビスタだったら、コーナーでスルっと先頭を捕まえて引き離す桜花賞必勝の位置取りである。
・今回は波乱はない
実力はもちろんだが、桜花賞という舞台の条件、そして脚質の組み合わせ的に、今回は波乱は起こらないのではないかと思う。あくまでダビスタだったらだけど。
というわけで、私はサークルオブライフ1着固定。で、アネゴハダ、アルーリングウェイ、ナミュール、あと武豊がウマくやる可能性があるのでウォーターナビレラの馬単に賭ける。
フタを開けたらゴリゴリの本命狙いになってしまったのだが、メンツ、脚質、舞台から見てこの馬になったのだから仕方がない。シンプルな人気や実力だけではなく、風が吹いている。
さて、では現実の競馬を知る人は今回の桜花賞をどう見るのだろうか。長年馬券を購入している原田たかし記者と御花畑マリコ記者に意見を聞いてみた。
・原田たかしの予想
「一度あることは二度ある、二度あることは三度ある……ということで今週も波乱の決着になると予想します。上位人気が予想されるナミュールも大外枠ですし、何が起きてもおかしくない条件は整っています。
本命は2戦2勝と負けなしのプレサージュリフト。上がり3Fも33秒台と切れ味抜群でライバルたちをぶった切ることに期待したいです。そこから安定感のあるスターズオンアース、先行力のあるウォーターナビレラとアルーリングウェイを買います。
悩むのはサークルオブライフですが、阪神JFで見せた切れ味鋭い差し脚はさすがに無視できないです。馬券はプレサージュリフトの軸1頭からの3連単で勝負します。ナミュール? 買いません! ルメール騎手? 不調と見て買いません!」
・御花畑マリコの予想
「今年の桜花賞、難しいですね。ズバッと抜けた成績の馬がいない。阪神JF、フェアリーS、クイーンC、Fレビュー、チューリップ賞、全部違う馬が勝ってますね。
差がないなら、あとは騎手に左右されると思うのですが、注目は武豊騎手。ウォーターナビレラは弟の武幸四郎厩舎の馬です。弟に初G1・初クラシックの勝利をあげたいと思っていると思うので、怪しいなと。武豊騎手はこういうときキメるイメージあります。
1番人気のナミュールは大外ですか。阪神JFとかみると、内で揉まれて負けてるので、意外と悪くないかも……。
3歳春の時期はレース経験の多い馬が善戦するイメージがあるので、大崩れがないスターズオンアースも馬券に絡んできそうな気がします」
──というわけで、今回も予想がバラけてしまった。高松宮記念、大阪杯に続き、バチッと1つに決まらないところが不穏だが、これは波乱の前兆かそれとも……?
またしても春の嵐が吹き荒れるのか。それは本日4月10日15時40分発走の桜花賞で確かめたい。当たれーッ!!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
ScreenShot:JRA IPAT