Check Point Software Technologiesは、ロシアのウクライナ侵攻が2月24日に始まって以降、サイバー攻撃が増えたとの調査結果を発表した。特に、ウクライナの政府機関と軍関係組織を狙った攻撃が、侵攻開始から最初の3日間で196%も増えたという。
侵攻開始後にサイバー攻撃が増加(出典:Check Point)
サイバー攻撃の件数はその後も増えたものの、直近1週間(3月7日から13日)で大きく減少した。具体的には、侵攻開始直後の2週間に比べ、59%少ない。ただし、世界各地の政府機関や軍関係組織に対するサイバー攻撃が、侵攻開始前と比べ平均21%増と大きく増加している。
ウクライナでは、政府機関など以外も含めた全分野に対するサイバー攻撃も急増。直近1週間の攻撃回数は、侵攻前に比べ20%増、侵攻開始直後の2週間に比べ13%増だった。ウクライナのインターネットは活動が27%低下したことを考慮すると、これは大きな増加だろう。
一方、ロシアの全分野に対するサイバー攻撃は、侵攻前に比べ1%増、侵攻開始直後の2週間に比べ4%増にとどまっている。
地域別でみたサイバー攻撃の変化率は以下のとおり。
欧州
- 侵攻前に比べ:+14%
- 侵攻開始直後の2週間に比べ:+15%
北米
- 侵攻前に比べ:+17%
- 侵攻開始直後の2週間に比べ:+15%
アジア太平洋地域
- 侵攻前に比べ:+11%
- 侵攻開始直後の2週間に比べ:+13%
中南米
- 侵攻前に比べ:+17%
- 侵攻開始直後の2週間に比べ:+20%
アフリカ
- 侵攻前に比べ:-2%
- 侵攻開始直後の2週間に比べ:-1%