三菱地所レジデンス、配送伝票番号使った戸別宅配システム–番号と入居者情報を照合

CNET Japan

 三菱地所レジデンスは2月14日、美和ロックとYperが開発し、集合住宅への導入に向け3社で共同検討してきた戸別宅配システムを、10月に販売開始予定の新築分譲マンション「渋谷区広尾5丁目計画」に導入すると発表した。


システムの構成

 このシステムは、荷物添付のバーコード(配送伝票番号)を通行キーとして管理する。配送伝票番号と入居者情報を照合して通過可否を判定することで、物件宛の宅配荷物を持っている配達員のみがマンションに立ち入ることができる仕組みだ。

 配送完了後に配送伝票番号での解錠を無効化することで、データ漏洩や悪用に対して高いセキュリティ性の担保が可能。管理業務は不要で、配送業者側でも端末やアプリを用意する必要はなく、容易に導入できる。

 導入第1号となる渋谷区広尾5丁目計画は、地上6階、地下1階、総戸数は22戸の鉄筋コンクリート造。3月に着工、10月に販売開始ののち、2024年2月に引き渡しを予定している。

 本物件においては、宅配業者が荷物に添付された配送伝票番号のバーコードをリーダーにかざし、共有エントランスとエレベーターを通過。配送先の玄関前の戸別宅配ボックスに配送伝票番号を入力して解錠し、荷物を入れて扉を閉めると自動で施錠する。入居者は、あらかじめ設定した暗証番号で戸別宅配ボックスを解錠し、荷物を受け取る流れとなる。


入居者と宅配会社それぞれのフロー

 1月時点で、ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、西濃運輸、福山通運、Amazon、プラスカーゴサービス、ヨドバシエクストリームが、このシステムでの配送に対応している。

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