ソフトバンクグループ、NVIDIAへのArm全株式の売却契約を解消–株式上場の準備へ

CNET Japan

 ソフトバンクグループ(SBG)とNVIDIAは2月8日、NVIDIAがArm(アーム)の株式を取得する契約を解消したと発表した。

 SBGは、米国時間の2020年9月13日に、100%子会社であるSoftBank Group Capital(SBGC)および、ソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)が保有するArmの全株式について、NVIDIA Corporatioへと売却する契約を締結していた。

 SBGとNVIDIAは、取引の実現に向けて誠実な努力を続けてきたが、規制上の課題に鑑み、契約の解消を合意することになったという。

 なお、契約締結時にSBGCが売却対価の前受金として受領していた12.5億ドル(1438億円)については、契約の条項に基づき返金の義務はなく、2022年3月期第4四半期の利益として計上する。

 また、NVIDIAは20年間、Armのライセンスを保持するという。

 SBGは今後、Armの2023年3月期中の株式上場を目指して準備するとしている。

 SBG 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義氏は、「Armはモバイル革命にとどまらず、クラウド、自動車、IoT、メタバースなどにおける技術革新の中心となり、第2の成長期に入った。これを機にArmを上場させ、更なる飛躍をしたい。2つの素晴らしい企業を一緒にしようとしたNVIDIAのJensen Huang氏(創業者兼CEO)と彼の優秀なチームに感謝するとともに、彼らの成功を祈る」とコメントしている。

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