FFF SMART LIFE CONNECTED株式会社は、初回100台限定価格1万5,900円、標準想定価格2万1,800円という低価格を売りにしたAndroid 11搭載10.1型タブレット「FFF-TAB10A1」を発売した。記事掲載時点ではまだ初回限定価格で購入可能だ。
初回限定とは言え、10型超えのAndroidタブレットとしてはFFF-TAB10A1は最安クラス。そして価格が安くても「Googleモバイルサービス(GMS)」が含まれているのでGoogle Playなどを利用可能で、また「技術基準適合証明(技適)」が取得されており適法で日本で利用できる。
とは言え、最安クラスの低価格を実現するためには、なんらかの「割り切り」が行なわれているはず。今回は基本的なスペック解説に加えて、実際にアプリケーションやゲームを動作させてみて、どのぐらいの実効速度を備えているのかもチェックしてみよう。
コンテンツビューワとしては許容範囲だがゲームは?
AnTuTu Benchmarkのスコアで、FFF-TAB10A1は現時点ランキングトップのRedMagic 6の約8%に相当する65,087というスコアを記録したが、実際の動作速度はどの程度のものなのだろうか? Webブラウザ、「Kindle」「Crossy Road」「Minecraft」「PUBG Mobile」を操作する様子を動画で撮影したのでぜひご覧いただきたい。
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これらの動作が実用的かどうかは自身で判断してほしいが、個人的にはWebブラウジング、Kindleでの読書については許容範囲だと思う。アプリの起動、Webサイトや電子書籍の読み込みに時間はかかるが、いったん読み込んでしまえばそれほどストレスは感じない。
問題はゲーム。Crossy Roadはプレイできなくはない。しかし実際に操作していると遅延が気になる。その遅延を織り込み済みで遊ぶのも楽しいと言えなくもない。だが、高性能なタブレットの方が有利なのは間違いない。
MinecraftやPUBG Mobileは動画では早送りを入れざるをえなかったほど、アプリの起動に時間がかかった。またPUBG Mobileは処理が追いつかず不自然な動きが発生したり、オブジェクトが見えなくなることもあった。
総括すると、動画の再生、Webブラウジング、電子書籍の読書、そしてCrossy Roadぐらいのカジュアルゲームなどであれば、多少待たされ感はあるものの実用的に利用できる。しかし、3Dゲームをプレイするのは相当厳しいというのが率直な感想だ。
コンテンツビューワ用Android機をできるだけ低価格に入手したい方向け
FFF-TAB10A1は低価格を売りにしたAndroidタブレットだ。正直、処理性能やカメラ画質という点ではかなりの割り切りが必要だが、「Googleモバイルサービス(GMS)」が含まれているという点では、Amazonの価格破壊タブレット「Fire HD 10」より使いやすい。
3Dゲームなどはプレイせず、コンテンツビューワとして使うAndroidタブレットをできるだけ安価に入手したいという方には、検討する価値のある1台と言えるだろう。
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