ウェザーニューズは1月26日、独自開発のIoT花粉観測機「ポールンロボ」の設置者を追加募集すると発表した。応募対象者は、沖縄県を除く46都道府県の自治体、企業、教育機関、病院などで、2月10日まで受け付ける。
団体名など、必要事項をメールで送る。詳細はウェザーニューズのウェブサイトに記載されている。
![人の顔を模したポールンロボ](https://i0.wp.com/okane.robots.jp/wp-content/uploads/2022/01/e382a6e382a7e382b6e383bce3838be383a5e383bce382bae38081iote88ab1e7b289e8a6b3e6b8ace6a99fe3808ce3839de383bce383abe383b3e383ade3839c.jpg?w=1256)
人の顔を模したポールンロボ
今回の募集は、環境省のシステム廃止により、全国120カ所での観測が停止する影響を軽減することが目的。同社広報によると10台前後を設置予定という。
ポールンロボは、直径約15cmの球体で、人の顔に見立てたデザインが特徴のIoTデバイス。屋外につるして固定し、雨が直接当たらない場所に設置する。駆動には電源が必要で、通信にはNTTドコモ回線(本体内蔵のeSIM)を用いる。
![ポールンロボの"目"の色で花粉の飛散量がわかる](https://i0.wp.com/okane.robots.jp/wp-content/uploads/2022/01/e382a6e382a7e382b6e383bce3838be383a5e383bce382bae38081iote88ab1e7b289e8a6b3e6b8ace6a99fe3808ce3839de383bce383abe383b3e383ade3839c.png?w=1256)
ポールンロボの”目”の色で花粉の飛散量がわかる
花粉の観測方法には、1日1回ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」と、機械による花粉の自動観測の2種類があるという。ポールンロボでは後者を採用している。
ダーラム法での観測は、スギ、ヒノキの花粉を見分けられる利点があるが、観測に多くの時間と労力がかかるうえ、1日単位での飛散量しか把握できないという。自動観測では、花粉の種類の見分けができないものの、自動観測機で花粉の飛散状況をリアルタイムで把握できる利点があるという。
この自動観測は、環境省の「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」とウェザーニューズの2社が事業を手がけていたが、2021年末で環境省の自動観測システムが事業見直しで廃止すると発表。2022年の花粉シーズンからはウェザーニューズ1社での観測になるという。
![設置イメージ](https://i0.wp.com/okane.robots.jp/wp-content/uploads/2022/01/e382a6e382a7e382b6e383bce3838be383a5e383bce382bae38081iote88ab1e7b289e8a6b3e6b8ace6a99fe3808ce3839de383bce383abe383b3e383ade3839c-1.jpg?w=1256)
設置イメージ