そこらへんで出会った人に個人的なおすすめを聞いてまわる、完全に地元の人たちプロデュースの旅。
今回は高知にやってきた。
ガイドブックでは得られない情報と、どうなるのか先が見えないドキドキの旅である。
この旅シリーズでは、美しい景色を前にたまに泣いちゃう事があったけど、今回は鼻水も止まらないレベルでした!
※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。
※記事中にマスクを外したシーンがありますが、感染拡大防止策をとったうえで撮影の時のみマスクを外しています。
高知はそこそこ詳しい
これまでの旅では、私はほとんど初めて訪れるところばかりだった。
だが高知へ訪れるのは通算6回目。
仕事できたり、学生時代からの友人に会いにきたりしていた。
また、高知出身の方々にご縁が多く、色んな情報を叩き込まれている。
高知の女性はだいたい本当にはちきん(男勝りの女性のこと)だなあと思うし、文旦や小夏をはじめとする柑橘はうまいし、どこかいったらアイスクリンを食べリープルを飲む。
オムライス街道にかんば餅、ハランボに須崎鍋焼ラーメンに四方竹、ところてんは鰹ダシで食べるし牧野植物園も素晴らしかった。どうだ、有名な龍馬やよさこい祭りやユズ以外にもそこそこ知っているのだ。
そんなわたしでもこの旅は、見る目が変わるんだもの、改めて楽しいはずだ。
それではいざスタート!
高知駅前には「とさてらす」という他に類を見ないほどパンフが揃う観光案内所がある。そこでまず無料のレンタル自転車を借りた。年中無休で超便利。
平坦な道をひたすら電動チャリをこぎむかう。
この日は1月2日で、正月だというのにあったかくて空が大きくて気持ちいい。隣には路面電車が並走していて、これが高知の日常か、とおもう。
そしてまずやってきたのはとても楽し気な場所だった。
おすすめスポットその1:「わんぱーくこうち」の観覧車からの眺め
この「わんぱーくこうち」にはなんと、無料の動物園と、ミニ遊園地があるそうだ。
今年の干支であるトラなんかもいてなかなか迫力があった。
正月の朝からファミリーたちがキャッキャしていてほのぼのするなあ。
ここを教えてくれたお姉さんも、自分が子供の頃に遊びにきたし、いまは子供を連れて遊びにくるそうだ。
観覧車からはまち一帯が眺められ、高知港も見えて景色が良いと聞いていたのだ。
すごく高いわけでは無いものの、こういったミニ観覧車ならではの「ちょっと動くだけで揺れる」ドキドキがありテンションもあがる。
ほかにもこのパークには園をまわる車があったり池のまわりを散策することもできる。
狭すぎず広すぎず、まさに子供たちと遊ぶのにうってつけの場所だった。
ところで入口にはアイスクリン屋さんがあった。
これは見つけたら食べるべきローカルスイーツである。いただきましょう。
こちらではアイスは3段重ねで、それぞれ好きな味を選べるという。
悩ましいのでお兄さんに任せてみる。
すると白(これがいわゆるアイスクリン)と、チョコ味を重ねると間がチョコバナナ味になって美味しいと教えてくれた。
アイスクリンの正体はバナナ味だったのか。
アイスクリンは子供も食べやすい大きさで3段が基本だったらしいが、今はちょっとサイズアップしたものを2段というのが主流になりつつあるらしい。
ここのように味がそれぞれ選べるところもあれば、白だけしかないお店もある。それと、お店の機械によって滑らかさも実は違うんだそうだ。知らなかった!
おすすめスポット2:外も中もフワッ! 高見のたこやき
スマホで地図を見ながらでないとたどりつけないような、住宅地をくぐりぬけた所に次の目的地はあった。
高知市に現在6店舗かまえる、地元では有名なたこ焼き屋さんの本店だ。
5個のうち、3個を昔ながらの甘いソース、2個を旨辛ソースにしてもらった。
ちょうどいい辛さで旨い。
店長さんらしき女性がとても気さくで、お客さんが皆なにかしら話しかけていく。
さすが人気店なのが分かった。
お次は高知出身で私の学生時代からの友人が教えてくれていた場所へ。
たこ焼き食べていたら思い出したのでむかった。
高知市には鏡川という立派な川が流れており、その中にとても小さな島が浮かんでいる。丸山台という辺りだ。
たこ焼き島というので、まん丸を思い浮かべていたのだが実際はもう少し平らで、食べたばかりの高見のたこ焼きに似ていた。
なんでも昔はもっと面積が広く歓楽街だったそうで、自由民権運動の指導者・板垣退助の行きつけの料亭があったと言われている。
そして気づくのは川に魚の多いこと!
夏の引き潮の際には歩いて渡れるそうだ。いつか渡ってみたい。
お次は、かの有名な場所へ!