ポリバルーンで風船細工(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

はかない風船

「ポリバルーン」というおもちゃをご存知だろうか。
チューブからゲルをにゅるっと出しストローの先につけ、ふくらますと透明な風船ができるアレ。駄菓子屋などで買って遊んだことのあるかたも多いと思う。

風船といってもとってももろく、すぐしぼんだり潰れてしまう。そのはかなさがかえって子供心をくすぐるのだ。

今回は、ポリバルーンを大人買いし、心ゆくまで遊んでみようという試みです。

2008年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1チューブ30円

この固いチューブが懐かしい。自分はこれが大好きだった。子供の頃にこんなに沢山あったらさぞかし幸せだったろうと思う。

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トラバルーン?まあいいや。
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最近のは色つきなんですね。この匂いがなつかしすぎる。

最初はゆっくりと吹く。ああ、このセメダイン臭がたまらなくノスタルジック。
海馬を刺激されながら、そーっと息を吹き込んでいく。

幼稚園くらいの時は、ガムのように噛んで怒られたっけ。

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大人になっても緊張します。
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ここ。ストローを外すのがむずかしい。
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完成。あれ、たのしいぞ。

 

今も昔も変わらぬたのしさ

ものすごく久しぶりにやってみた感想は、子供のおもちゃと思いきやなかなかあなどれないという事。

まず、うまく作るのが結構むずかしい事が大人をも燃えさせる。
最初にストローの先にゲルをつける時点で形や丈夫さが決まり、ゲルの厚さが均等でないとすぐに穴が空いてしまう。
ましてやキレイな球状を目指すとなると至難の業なのだ。
本腰をいれて挑まなければならないシロモノだとは思わなかったよ、ポリバルーン。

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触れるシャボン玉。
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大人でも結構失敗するのに、子供は大変だったんじゃなかろうか。

 

バルーンアートを作りたい

この思い通りにいかない風船をつかって作品を作ってみよう。ポリバルーン細工だ。
繊細で壊れやすいオブジェ。きっとはかない気持ちで胸がいっぱいになるに違いない。

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こういうやつ

とりあえず王道のダックスフントを作ろう。
胴体の部分が長くなければいけないので、そういった形の風船を作らなければならない。
しかしこれが、全然できない。
諦めて二つ繋げようと思ったけれど、ハチやアリっぽくなってしまうのでやめた。

細長いポリバルーンを作れる人がいたら連絡ください。尊敬します。

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変なカタチばかり増えてゆく。

 

犬っぽいかも

細長くはないが、そら豆のような形がたまに生まれる。これを胴体にしてしまおう。尻上がりでなかなか可愛いじゃない!

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顔の形も具合がいい。ゴム風船だとこうはいかない。
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完成。

どうだろう。ダックスとは言わずとも、犬らしきものが一応完成したように思える。

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見えにくくてすみません。鼻をつけたらぐっと犬度が増したような。画竜点睛!とひとりで騒ぐ。

 

たのしい

風船同士は一度くっつくと密着し、とれない。それを利用して組み立てていくのがなんともたのしい。

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コアラ。

作っている最中にしぼんでしまったり、置いておいた風船に別の風船がくっついてしまったりと、難航をきわめる工作だが、その危うさが魅力と思える遊びだ。

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ちょっと長いのなら作れるようになったところで
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うさぎ・・・にみえないかしら。

 

ポリバルーン・ハイ

各パーツにぴったりの風船を探したり作ったりしているうちにどんどん自分の世界に没頭していく。 ポリバルーン・ハイだ。

このかぐわしいセメダインの匂いのせいではないといいのだけれど。

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ぞうさんはもっと好きです。

 

ポリバルーン動物園

不格好だけど、風船どうしを接合する積み木のような作業は本当にたのしかった。

自分でパーツから作るブロック遊び。鼻息で失敗することもあるスリリングさも兼ねそろえているのが憎い。

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揮発性の匂いですっかり気分が高揚した所で、今回はお別れです。

 

知育玩具

子供はシャボン玉に触れることを夢見ている。そんな夢を叶えてくれて、自己流で色んな遊びができるポリバルーンは、りっぱな知育玩具だと思う。

最近の子供がポリバルーンで遊ぶのかはわからないけど、親が買ってきて色々作ってあげたらきっと喜びますよ。

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しぼみかけを利用したらリアルになってしまったうんこ

 

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