AMDは、エントリー向けとなる新GPU「Radeon RX 6500 XT」および「Radeon RX 6400」を投入する。前者は米国にて19日に発売となり、価格は199ドルから。国内では1月21日11時に発売となる。後者はOEM専用の製品となり、2022年前半に搭載製品が登場する見込み。
どちらもRDNA 2アーキテクチャを採用し、ディスクリートGPUとしては世界初を謳う6nmプロセスで製造される。フルHD(1080p)解像度/中~高設定でのゲームプレイを想定した製品で、Radeon RX 6000シリーズの中では下位のラインナップをカバーする。
フルHDをターゲットとした製品設計により価格も抑えており、Radeon RX 570やGeForce GTX 1650などからのアップグレードのほか、新たにPCゲームを始めたいユーザーにも好適だとする。
Radeon RX 6500 XTは同社製GPUの中でも最も高いクロックを実現し、ゲームクロックは2,610MHzに達する。CU(Compute Unit)およびRay Acceleratorはともに16基で、16MBのInfinity Cacheを搭載する。
メモリは4GB GDDR6で、バス幅が64bit、速度が18Gbpsとなり、Infinity Cacheを組み合わせた実効帯域幅は231.6GB/sを発揮できるとしている。バスインターフェイスはPCI Express 4.0 x4で、消費電力は107W。
フルHD/高設定の場合、GeForce GTX 1650と比べて「Farming Simulator 22」では約41%高い平均115fps、「HALO INFINITE」では約12%高い平均80fpsを発揮。自社のRadeon RX 570と比べても大幅な性能向上を達成した。そのほか、「Far Cry 6」などのAAAタイトルや「Fortnite」などの人気タイトルにおいても、1.2~1.6倍程度の性能向上を実現したとする。
Radeon RX 6400はOEM向けGPUとなり、カード単体での販売は行なわない。Radeon RX 6500 XTから、CUおよびRay Acceleratorをともに12基に、メモリ速度を16Gbpsに変更し、消費電力も53Wと補助電源が必要ない設計となっている。
ゲームクロックは2,039MHzで、メモリは4GB GDDR6、バス幅が64bit。16MBのInfinity Cacheを組み合わせた実効帯域幅は215.6GB/sを発揮できるとする。バスインターフェイスはPCI Express 4.0 x4。
そのほか共通の特徴として、CPUからVRMへ直接アクセスできるようになる「Smart Access Memory」や、高画質化と高フレームレート化を両立する超解像技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」、入力操作からゲーム画面への反映までの遅延を抑える「Radeon Anti-Lag」、FSRと同じアルゴリズムを利用したドライバレベルのアップスケーリング機能「Radeon Super Resolution」(今後提供予定)などもサポートする。
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