本連載では【使いこなし編】の第48回から第53回まで、Amazonの「Fire TV Stick」と、アイ・オー・データ機器の「REC-ON」シリーズを組み合わせて、録画したテレビ番組をWi-Fi経由で視聴する環境を紹介した。
これと似ているが、バッファロー版の「nasne(ナスネ)」と、「PS5」やAmazon「Fire TV Stick」、またはスマホや「Chromecast with GoogleTV」の「torne mobile」を組み合わせて、自宅内のWi-Fi(外出先のモバイル回線でも可能)を介してテレビで視聴する方法を、これから何回かで紹介していこう。
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Amazon「Fire TV Stick」を使い、「nasne」に録画した番組を視聴してみよう
前回まででnasneを設置し、PS5/4の「torne」やスマホ用などの「torne mobile」を使ったセットアップが完了した。
これで、torneもしくはtorne mobileを使って録画予約ができるようになっている。有料の「視聴再生機能」を購入すれば、そのまま視聴も可能だ。
そこで今回は、Amazon「Fire TV Stick」を使い、「nasne」に録画した番組を視聴してみよう。PS5/4が手元にない場合には、Fire TV Stickを使ってテレビに表示するのが最も手軽だろう。
これには、「DTCP-IP」という著作権保護機能に対応し、「DLNA」というネットワーク配信の仕組みを用いるプレーヤーアプリをFire TV Stick側で用意すれば実現できる。ここでは以前の連載の作業と同じく、プレーヤーアプリとして、デジオン「DiXiM Play Fire TV版」を使う。
同様なことは、スマホやタブレットでも可能なので、参考にしてもらいたい。「DiXiM Play」のAndroid版やiPhone/iPad版、Amazon Fireタブレット版、Mac版(Appleシリコン専用)などを使えば、Fire TV同様に録画番組を視聴できる。
なお、DiXiM PlayにはWindows版もあるが、Windowsでの操作に関しては、ソニー「PC TV Plus」という別ソフトを活用しようと考えている。
DiXiM Playでは番組視聴しかできないが、こちらは録画した番組をPCのHDDやBlu-ray Discへムーブもできるので、Windows PCをnasneのバックアップとして使うこともできる。バッファロー版nasneにも対応しているので、こちらの使い方も今後紹介していきたい。