変な言い方になるかもしれないが、基本的にファミレスのメニューはどうせ美味しい。稀に「おや?」と思うものも存在するが、それでも一定のクオリティを担保しているのがファミレスの良さであろう。なんだかんだ “安心感” があるよね。
逆に「そこまででも無いんだろうな」という大きな壁があることもまた事実。それでもステーキガストの『ダブルやわらかヒレステーキ約200g』は、完全にファミレスの壁をぶち破ってきた──。ズバリ、めっちゃイイ!
・すかいらーくグループが運営
その名が表す通り、ガストのステーキ専門店、ステーキガスト。ガストと同じく すかいらーくグループが運営しており、2022年1月現在、全国100店舗以上を展開している。サラダバーもカレーバーもいいよね!
それはさておき、これまでの企画で登場してきた すかいらーくグループの「ガスト」「ジョナサン」「夢庵」は、いずれも うなぎが最高額メニューで「肉の実力」は未知数。さすがにステーキガストの最高額メニューがうなぎということもないハズだ。
・ヒレステーキが1番高い
で、実際にステーキガストに足を運び隅々までメニュー表をチェックしたところ、最高額メニューは『ダブルやわらかヒレステーキ約200g』と判明した。単品価格は2584円で、2番目に高額な「熟成赤身ロースステーキ約400g(2529円)」より、60円ほどお高い計算になる。
とはいえ肉の量は半分なので「さすがヒレ肉……!」と言ったところだろうか。会員制大型スーパー「コストコ」にズラリと並ぶ肉の中でも、やはり1番高いのは「ヒレ肉」だ。
ぶっちゃけ、若い頃は「別に美味しくないよね?」と思っていたが、最近はヒレ肉の良さもわかってきた……つもりである。果たしてステーキガストのヒレステーキは、価格に見合った美味しさなのだろうか?
・驚異のやわらかさ
到着した『ダブルやわらかヒレステーキ約200g』は、100グラムのヒレステーキ × 2の盛り合わせ。さっそくナイフでカットしようとしたところ……
や、やわらけえ……!
そう、ダブルやわらかヒレステーキは、商品名そのまんまにマジで柔らかい。ナイフで切るというよりは “ナイフでちぎる” もしくは “ナイフで割く” という感覚だ。
そして味もウマし! 臭みがないことは当然として、赤身肉の上質な旨味がギュギュっと詰まっている。脂はほぼないのに肉汁はあふれ出してくるため “パサパサ感” もゼロ。正直、ここまでウマいとは思っていなかった。
・塩コショウだけで最高にウマい
どれだけウマいかというと、結局この日のヒレステーキは全て塩コショウだけで食べ切ってしまったことからもわかる。本来はステーキガスト名物の「ステーキソースバー」を活用したかったが、それすら勿体ないと思わせる上質なヒレ肉。これはメッチャいい。
まとめると、ボリューム的にはやや難がある『ダブルやわらかヒレステーキ約200g』だが、逆に言うと欠点はそれくらいしか思い浮かばない。2584円でこの品質のヒレステーキが食べられるなら、かなりコスパはいいのではないだろうか? 専門店で同じものを食べたら……恐ろしい。
というわけで、ステーキガストの最高額メニューは「かなりイイ!」と結論付けたい。ファミレスの限界を超えているヒレステーキなので、興味がある方は1度試してみてはいかがだろうか? その際、まずは塩コショウだけで食べてくれ!
参考リンク:ステーキガスト公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.