【緊急警報】「東京ディズニーランド」を名乗る新手のフィッシング詐欺が横行中! ディズニーファンは最大限の警戒を

ロケットニュース24

今まで数々のフィッシング詐欺を取り上げてきた私(耕平)だが、今回のケースにはド肝を抜かれた。フィッシング詐欺と言えば、三井住友銀行などに代表される金融機関を装ったものや、アメリカンエキスプレスなどのクレジットカードを装ったものが主流だ。最近ではPayPayauPAYなどのキャッシュレスサービスを装ったものも目立ってきている。

そんな中、ここ最近私の迷惑メール専用のメールボックスで、新たなジャンルの偽メールが舞い込んできた。それは国内最大級のテーマパーク「東京ディズニーランド」を名乗るフィッシング詐欺だ!

とうとう「夢の国」も、詐欺の材料として利用されるようになったのか……ということで、今回はこの「東京ディズニーランド」を名乗るフィッシング詐欺の全貌をお伝えしていこう。

・大量に送付される偽メール

まず、この「東京ディズニーランド」を名乗るフィッシング詐欺だが、正確に言うと「東京ディズニーリゾート」のオンライン予約・購入サイトを装うものだ。


この記事執筆時現在で、確認できている偽メールは2種類。1つ目は、件名が「最新のディズニー体験をお届けします!」という、新規会員登録を促すもの。


2つ目は「Disneyアカウントの確認に必要な情報について」という、よくある「アカウントがロックされたから再登録してね」的なものだ。


そして差出人のメールアドレスをよく見ると、なぜかYahoo!メールのドメインが使われている。


ちなみに、Gmailのドメインも使われているのも見られたが、「イオンカードを装うフィッシング詐欺」のように、これから本物のドメインを偽装する可能性もあるため、注意が必要だ。


メールの文面は、よくある日本語に違和感があるものではない。しかし「ジャパンディズニー」という聴き慣れない企業名や、冒頭で「こんにちは」が連続して使われているなど、ところどころにツッコミ要素が入っている。


・偽サイトに潜入

次に、偽サイトへの潜入を試みる。メール本文のリンクをクリックすると……

警告画面が表示された。


私はブラウザにGoogle Chromeを使っているので、このような画面が表示されているが、これが表示されないからといって安心してはいけない。そして、構わず進んでいくと……

本物そっくりの偽サイトが姿を現す。


そして下にスクロールすると、当たり前のようにログインフォームが出てきた。


ここからさらに進んでいくためにフィッシング詐欺対策の一つで、「ヤマト運輸を装うフィッシング詐欺」などで使用した、全て数字の「1」のみを打ち込んでいく方法、通称「1攻め」で対抗していく。


この「1攻め」が最近のフィッシング詐欺では通用しないケースがほとんどだが、「ログイン」のボタンを押すと……

進めた。


これが通用するのは、比較的ユル目の詐欺だったりする。そして私の経験上これでログインできると、その後も「1攻め」で進めるケースがほとんどなので、この個人情報の入力フォームでも「1」のみを打ち込んでいく。


同じく、クレジットカード情報の入力フォームにも「1攻め」で対応。


そして「確認画面へ」をクリックしたところ……

弾かれてしまった。


なるほど、ここだけはそれっぽい番号を入力しないと進めないらしい。こういったケースも想定しているので、偽のカード情報「FISHING TAROU(フィッシング タロウ)」を入力。


再度「確認画面へ」をクリックすると……

「ユーザー情報の変更が完了いたしました。」


この時点で、抜き取り完了だ。その数秒後……

本物のサイトに飛ばされた。


偽サイトで情報を抜いた後に本物のサイトに飛ばすパターンは、もはや定番だ。ただ、私自身「東京ディズニリゾート」の会員では無かったため難を逃れたが、サイト自体の作りは本物そっくりなので、会員登録している人は最大限の警戒が必要だろう。



・被害に遭わないために

今回はテーマパークという、新しいジャンルのフィッシング詐欺を紹介したわけだが、この記事の執筆時点で東京ディズニーリゾートから、「不審なメール(なりすましメール)にご注意ください」という注意喚起はされているものの、今回のフィッシング詐欺の例は取り上げられていない。

またネットで情報を調べたところ、ここ数日の間に発生した新たなフィッシング詐欺らしい。実際、私の迷惑メール専用ボックスにも、2月25日の3:06に初めて受信して、そこから約1時間置きのペースで送られてきている。


なので、現時点での防止策は……


「メールやSMSから、直接サイトにアクセスしないこと」


これに尽きるだろう。特に「東京ディズニリゾート」の会員に登録している人は、必ずこれを意識してほしい。

──というわけで、この記事が被害拡大防止の一助になれば幸いである。

参考リンク:東京ディズニーリゾート「不審なメール(なりすましメール)にご注意ください」
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

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