「人間は恋と革命のために生れて来たのだ──」はじめて太宰治の『斜陽』を読んだのは、小学生の頃だっただろうか。訳が分からないながらも、この一文にシビレたものである。
なぜ急にこんな話を始めたかというと、ヴィレッジヴァンガードが販売する『新潮社オリジナル文豪グッズ』という福袋を購入してみたのだ。開けてみると、改めて作品に触れたくなる素敵な内容だったので、みなさんと共有したい。
・新潮社オリジナル文豪グッズ福袋 税込5500円+送料
・Tシャツ(太宰治『斜陽』)
・木製キーホルダー(太宰治『斜陽』)
・マグカップ(太宰治『グッド・バイ』)
・マスキングテープセット(梶井基次郎『檸檬』)
・サコッシュ
※福袋なので中身が異なる可能性があります
・サコッシュが超優れもの
全体的に太宰作品多めだ。これは記者が選択したのではなく、ランダムに選び出されてくる。
新潮社の公式オンラインショップ “新潮ショップ” には、太宰治のほかにも夏目漱石や梶井基次郎といった、そうそうたる面々の同じ系列の商品が並んでいる。恐らくこの中から、どれかがチョイスされ送られてくるのだろう。
で、記者の場合は『斜陽』が多めだったという訳だ。木製キーホルダーには、冒頭に挙げた例のセリフがバッチリ記載してある。今後カバンにつけて、持ち歩きたい。
そして何より「いいな!」と思ったのが、サコッシュである。このサコッシュが超超超超優れもので、なんと新潮社の文庫本がスポッと納まるのだ。しかも新潮文庫のマーク入り。
まさに、新潮社の新潮社による新潮社文庫好きのためのサコッシュだ。素晴らしい。
単行本を入れたサコッシュを肩からかけておけば、いつでも好きな時に新潮社文庫をサッと取り出して読むことができる。
社会人になってからというもの、忙しいだのなんだのという言い訳をして、ただ楽しむためにゆっくり本を広げる時間が持てないでいる。
しかしこの福袋を手にしたことで、久しぶりに何も考えず作品の世界に没頭したい……と思わされた。ありがとう販売してくれたヴィレヴァン、そして新潮社。
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.