ウメハラガイル勝利でMildom Beastがボーダー圏内!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第11節 Day2レポート

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SFL: Pro-JP 2021 第11節 Day2会場全景

 昨日から第11節が開始している「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。昨日に引き続き、本日Day2の1試合目はMildom Beast VS 魚群、2試合目は名古屋OJA BODY STAR VS Good 8 Squadの2戦が行なわれる。本日の実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏だ。

 本日の見所はなんといっても現在7位のMildom Beastが5位の魚群と直接対決。ポイント差は4ポイントのため、Mildom Beastとしてはここでが最後の踏ん張りどころとなる。ここで魚群に勝利することでポイント差は縮まり、プレイオフ進出のボーダーラインがギリギリ狙える立ち位置となる。一方で魚群が勝利すれば一気に2位に駆け上がることも可能なため、どちらも負けられない一戦だ。

 第2試合は上位陣の一角、名古屋OJA BODY STARが現状無敗のGood 8 Squadと直接対決する。グランドファイナルではGood 8 Squadから勝利を奪わなければ優勝できないため、直接対決で初勝利を取っておきたい名古屋OJA BODY STARと、無敗を貫いたまま優勝を目指すGood 8 Squadの一戦となっており、こちらも熱い展開となっている。

 ということで早速第11節 Day2の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。

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SFL: Pro-JP 2021 第11節 Day2

実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏

今回もレポーターは高木由梨奈氏と安藤咲良氏が務める。

Mildom Beastの戦いはまだ終わらない! ウメハラガイルが粘りの逆転勝利!

 1試合目のホームはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。対するアウェイは魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派。アウェイの事前オーダーは先鋒がもけのラシード、中堅がまちゃぼーのキャミィ、大将はマゴのかりん、リザーブは水派となった。

 このオーダーを受けての作戦タイム。先ずはもるとが「作戦通りですね」と声を掛けるとふ~どが「いやむしろいい形なんじゃないですか」とし、ここでYHC-餅が「がっぷり四つでいくということでね」と返す。再度ふ~どが「これ相手も分かってたんじゃないですか?」と応えつつ、自ら「あ、けど相手は分かんないか~」とメンバー同士のシンプルな会話から作戦タイムが終了となった。

 先鋒はもるとのダン、リザーブはふ~どと申告。意気込みについて聞かれたもるとは「いつも通り緊張してるんですけど、勝って勢いに乗りたい」とした。もるとはここまで3戦出場で2勝と出場割合は低いが勝率は高い。ここで勝利をさらに伸ばせるのかが注目のポイントだ。

ホーム、Mildom Beastの出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると

アウェイ、魚群の出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派

前回対戦では、まちゃぼーキャミィとウメハラガイルの先鋒戦をウメハラガイルが勝利、水派コーリンともるとダンの中堅戦が水派コーリンの勝利、マゴキャミィとふ~どポイズンの大将戦はマゴキャミィが勝利し3-1で魚群の勝利となった

事前オーダーは先鋒がもけラシード、中堅はまちゃぼーキャミィ、大将はマゴかりん、リザーブは水派

 もるとダンともけラシードの先鋒戦。もるとダンはVトリガーII/VスキルII、もけラシードはVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはもけラシードが画面端に追い詰めての猛攻から、慎重な立ち回りも見せつつ1ラウンドを先制。2ラウンドはもるとダンが連携を随所で見せてもけラシードの体力を削るも、途中で連携を止められ、反撃を食らうなど、もるとダン対策が感じられる場面も見られたが、最後はもるとダンが攻め切って2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはもるとダンの必殺技が要所で見事にヒットしてもけラシードの体力を大幅に削るも、もけラシードの反撃の精度が高く、連携をうまく決めて、最後はEXイーグル・スパイクで決めて1本目をもけラシードが先制した。

 続く2回戦1ラウンドはもるとダン対策をきっちりしてきたもけラシードの立ち回りがうまく、慎重な攻めでもるとダンを倒して1ラウンドを先制。2ラウンドはもるとダンが攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはもけラシードが順当な攻めでもるとダンの体力を削り、かなりの体力差をつける。ところがもるとダンのクラッシュカウンターからの猛攻、そしてクリティカルアーツ「必勝無頼拳」でもけラシードの体力を大幅に削る。もけラシードはVトリガー発動から攻めに転じようとするがこれを防がれ、逆に小パンチでもけラシードにとどめを刺して1本を取り返す形となった。

 最終3回戦の1ラウンドはもるとダンが攻めて体力を削るも、もけラシードの立ち回りがうまく、じわじわともるとダンを追い詰める。要所ではうまくかわすなどもるとダンのうまい動きも見られたが、そのまま攻め切ったもけラシードが勝利して1ラウンドはもけラシードが先制。2ラウンドはもるとダンの連携を食らって大ダメージを食らうもけラシードながらも、ギリギリの体力できっちりもるとダンの攻撃を全て防ぎ、逆に連携をガンガン決めて体力差をひっくり返し、逆転勝利でもけラシードが勝利。先鋒戦はもけラシードが制した。

もるとダンともけラシードの先鋒戦は双方一進一退の攻防でギリギリのバトルが続く息もつかせぬ展開だったが、もけラシードの要所でのもるとダン対策が見事に決まってもけラシードが先鋒戦を勝利した。

ホームMildom Beastのプチ情報は、チームメイトの羨ましい能力についての質問だが、ふ~どはウメハラの話術とし、ウメハラはYHC-餅ともるとの社会とゲームの両立の能力とした。YHC-餅はもるとの前ステを絶対止める能力とし、もるとはふ~どのキャラ対策力とした

 中堅戦前の作戦タイムは音声の調子が悪いのか、ほとんどやり取りが聞こえないままに作戦タイムが終了となった。中堅はYHC-餅のダルシムと申告。意気込みについて聞かれたYHC-餅ダルシムは「まちゃぼーさんは最適解。反射神経とか反応速度とかそこら辺だとかなわないので、そこ以外のところで戦って勝つと、そういうやり方で行きたいと思います」とした。

 YHC-餅ダルシムが7戦3勝4敗、3ポイント、まちゃぼーキャミィが6戦2勝4敗、3ポイントと、どちらも戦績的にはやや苦しんでいる印象のYHC-餅ダルシムとまちゃぼーキャミィ。大和氏とハメコ。氏によるとキャラクターとしての相性はキャミィの方が有利だが、YHC-餅の場合、これまでもキャミィ相手に結構勝っているほか、例えばヨガアンビルがにゅっと伸びた先になぜかキャミィが上にいたり、といったことがよくあるパターンとのことで、本シーズンにも見られたYHC-餅ダルシムの凄まじいやり込みからの連携などに注目だ。

 YHC-餅ダルシムとまちゃぼーキャミィの中堅戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、まちゃぼーキャミィはVトリガーI/VスキルII。

 1回戦1ラウンドはYHC-餅ダルシムのリーチの長い攻めとヨガゲイルの読み勝ちなどで有利に試合を運ぶが、画面端に追いつめたまちゃぼーキャミィの連携で先ずは1ラウンドをまちゃぼーキャミィが先制。続く2ラウンドもまちゃぼーキャミィが画面端にYHC-餅ダルシムを追い詰めて猛攻で体力を削っていくが、ヨガテレポートで脱出しての反撃や、まちゃぼーキャミィのキャノンストライクを読んでかわしてからのEXヨガフレイム、Vトリガーのヨガバーナーで炎を撒いてまちゃぼーキャミィを誘ってのしゃがみパンチなど多彩な攻めで逆転勝利し、2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドは、YHC-餅ダルシムの連携が見事に決まっての猛攻で一気に攻め切って、YHC-餅ダルシムが1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはYHC-餅ダルシム有利で試合が展開するも、まちゃぼーキャミィも投げ抜け誘いの弱パンチからのスパイラルアローへと連携して反撃してダメージを奪い、ジャンプ攻撃からのクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」の連携が決まって1ラウンドを先制。2ラウンドもYHC-餅ダルシム有利で試合が展開するところ、まちゃぼーキャミィも反撃して体力ゲージはまちゃぼーキャミィ有利にまで持ち込む。ここで距離を置いたまちゃぼーキャミィに対してヨガファイアを放つYHC-餅ダルシムにまちゃぼーキャミィがVトリガー、デルタドライブ発動中のEXスパイラルアローで飛び道具を抜けて反撃するがこれをガードしたYHC-餅ダルシムが投げで再びYHC-餅ダルシム有利に持っていく。ここでまちゃぼーキャミィの攻めをガードしての反撃で2ラウンドを取り返す。

 ファイナルラウンドはまちゃぼーキャミィの猛攻で試合が進み、スタン直前まで攻め込む。ところがここでYHC-餅ダルシムが投げで反撃し、画面端にまちゃぼーキャミィを追い詰めて攻め込み、クリティカルアーツ「ヨガサンバースト」で大幅に体力を削る。ところがここでふわっと浮いたYHC-餅ダルシムに対して今度はまちゃぼーキャミィがクリティカルアーツで体力を削り返し、そのまま起き攻めで決めてまちゃぼーキャミィが1本を取り返した。

 ここでインターバルを挟んでの最終3回戦1ラウンド。YHC-餅ダルシムが序盤から試合のペースをつかんで攻め込み、まちゃぼーキャミィも反撃するもここは攻め切ってYHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドもYHC-餅ダルシムのペースで展開してそのまま連勝して勝利。YHC-餅ダルシムが厳しい中堅戦を制した。

YHC-餅ダルシムとまちゃぼーキャミィの中堅戦は全体的にYHC-餅ダルシムが試合の主導権を握る流れとなり、まちゃぼーキャミィの善戦及ばず、YHC-餅ダルシムが中堅戦に勝利した

アウェイ魚群のプチ情報。チームメイトの羨ましい能力についての質問。まちゃぼーは似たり寄ったりの人が多いので羨ましいとかないけど、みんな似てていいとし、もけは年上組2人の伝達力、世話焼きがありがたいとした。マゴは「特にない。自分が好きなので」とマゴらしい回答。水派は引っ越した時に寝付けなかったということでマゴのどこでも眠れる能力が羨ましいとしたが、これにマゴが寝坊は人生で1度もないけど、困る時もあるぞと返したそうだ

 大将はウメハラガイルが挑む。意気込みについて聞こうとしたところ、音声が繋がらず省略となった。ウメハラガイルのSTATSはここまで10戦2勝8敗とやや厳しい状況が続くウメハラ。しかも5節以降は勝ちがなく、現在6連敗中と正に暗中模索の状況だ。対するマゴは10戦5勝5敗、8ポイントと大将戦3勝、他2勝と大将戦での勝率が高く、絶好調ではないにせよ、ポイントに関してはかなりチームに貢献している印象だ。特に勝敗に関わるキーとなる試合での出番が多く、そこで成果を出している印象もあり、現在上位に食い込む魚群における立役者の1人なのは間違いない。

 こうして始まったウメハラガイルとマゴかりんの大将戦。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルII、マゴかりんはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは画面端に追い詰めていくマゴかりんと、そこを脱してソニックブーム連打で距離を置きつつ攻めるウメハラガイルの一進一退の攻防。マゴかりんが連携を決めて攻め込もうとしたところで、ウメハラガイルがソニックブームのヒットからVトリガー、ソリッドパンチャー発動で連続ソニックで一気に体力を削り、そのままクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」で一気に決めて1ラウンドを先制。2ラウンドはマゴかりんが画面端に追い詰めたウメハラガイルを逃がさず、攻め切ってここを取り返す。ファイナルラウンドも画面端にウメハラガイルを追い詰め、ジャンプで脱出を図るウメハラガイルを対空で叩き落とし、追い詰め続ける。ウメハラガイルの反撃もあり、体力は減っていくものの、堅調に攻め切って最後はクリティカルアーツ「神月流 覇道六式 覇者の型」で決めて1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはマゴキャミィの速攻が決まり、1ラウンドをマゴキャミィが先制。2ラウンドは一転、序盤からウメハラガイルの猛攻が見事に決まってマゴかりんの体力を大幅に削っていく。マゴかりんも反撃し、ウメハラガイルの体力を削るが、ここはそのままウメハラガイルが攻め切って2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはマゴかりんの猛攻にウメハラガイルが反撃する一進一退の攻防で互いの体力が削られていく。終盤、ウメハラガイルのソニックブームをすり抜けて懐に飛び込んだマゴかりんの投げが決まり、そこから距離を取るウメハラガイルに対して追撃をかけるマゴかりんが果敢に飛び込み、中足確認からの連携を決めてそのまま勝利。2本目をマゴかりんが勝ち取った。

 3回戦1ラウンドは序盤からの地上戦での立ち回りが見事でウメハラガイルが大きくマゴかりんの体力を削る。反撃を食らうも、近づいてきたマゴかりんにジャンプ攻撃でそのまま決めて1ラウンドをウメハラガイルが先制。続く2ラウンドは互いに体力を削り合う攻防からマゴかりんのソニックブームをすり抜けての連携が決まり、ウメハラガイルの体力は僅かに。ここでVトリガー、神月流 紅蓮の型を発動して決めようとするマゴかりんに対して2回のバックジャンプで距離を取るウメハラガイル。ここでジャンプで飛び込むマゴかりんの動きを読んだウメハラが着地にソニックブームを当ててからのVトリガー、ソリッドパンチャー発動からのクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」の連携でここを勝ち、1本目を取り返した。

 4回戦1ラウンドは開幕からマゴかりんが飛び込んでの連携でウメハラガイルを画面端に追い込むも、ヒット確認からの反撃で脱出に成功。一転してマゴかりんを追い込む猛攻で体力を削る。中央での立ち回りはウメハラガイルが多彩でジャンプしたマゴかりんを空中投げからの起き攻めで投げで削る。ここでマゴかりんが反撃してダメージを稼ぐも、そのままウメハラガイルが攻め切って1ラウンド先制。続く2ラウンドも双方削り合う壮絶な攻め合い。画面端に追い詰められ防戦するウメハラガイルが距離を取ったマゴかりんに対して、すっと歩き投げを決める通称「ウメ散歩」が決まって、画面端を無事脱出に成功。マゴかりんも負けじと歩き投げを決めるがそこからの連携を防がれ、再びウメハラガイルの投げを決められてしまう。ここでしゃがみ中足からのソリッドパンチャー発動、ソニックテンペストの連携を決めて2連勝で2本目を取り返した。

 どう転ぶか全く見えない最終5回戦。1ラウンドは少し間合いを変えての地上戦でマゴかりんの体力を削っていく。ここで歩き投げを逆にマゴかりんに決められ、ここからマゴかりんが連携をうまく決めて反撃。ところが攻めるマゴかりんの隙を突くウメハラガイルのEXサマーソルトキックが見事にヒットしてここを勝利してマッチポイント。ここでのEXサマーソルトキックには思わずハメコ。氏も「サマーなの?」と驚きの声をあげる。2ラウンドはウメハラガイルの裏拳を待っていたマゴかりんの反撃で一気に画面端に追い詰める、マゴかりんの勝ちパターンに展開していく。ところがここをソニックブームで反撃してからジャンプで画面端から脱出して入れ替えての猛攻から投げ抜けを誘ってからの投げでマゴかりんをスタンに追い込んでそのまま勝利。ウメハラガイルが連敗からの脱出となる久々の大勝利で大将戦を制した。

 この大将戦のウメハラガイルの勝利により、Mildom Beastが3-1で魚群に勝利した。

ウメハラガイルとマゴかりんの大将戦。序盤はマゴかりんの画面端に追い詰めての連携で2本を先取し、マゴかりん有利の展開

中央での地上戦で段々とウメハラガイルが本領を発揮し、マゴかりんに対して有利を取る場面が増えてくる。この試合ではとどめにVトリガー、ソリッドパンチャー発動からのクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」の連携が多くみられた

最後は投げ抜け誘いでスカしたところを投げでスタンさせ、そのまま攻め切ってウメハラガイルが6連敗を脱出、久々の勝利を手にした

 試合終了後のMildom Beastのインタビューでは、大将戦で勝利したウメハラが「長かったです。トンネルが……とても……」と勝利について感慨深く語った。

 戦略について聞かれたウメハラは「マゴはうちのチームはちょっとみんなきつかったので、とにかく自分がマゴの持ちキャラのキャミィとかりん戦をやって、多分大将に来るだろうからそこは大事だなと。今回初めてチームと分離して練習してました。他の対策については餅さんとふ~どともる兄に任せて、俺はひたすらキャミィ戦とかりん戦をやってました」とマゴ対策について語った。

 次節への意気込みについては「いや、もう本当頼りになるチームメイトのおかげでまだ何とか上にいける可能性が残って、まぁちょっと忍びなかったんですけど、ようやく調子が出てきたので、次も勝ちたいと思います」とチームメイトへの感謝を語った。

勝利したMildom Beastのチームインタビュー

無敗伝説はまだ続く! 調子を取り戻したMOV春麗を粉砕するガチくんラシード!

 続く2試合目はホームが名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ。対するアウェイはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ。アウェイの事前オーダーは、先鋒はカワノのコーリン、中堅はぷげらのバイソン、大将はガチくんのラシード。リザーブはキチパとなった。

 事前オーダーを受けて、ホームの名古屋OJA BODY STAR側の作戦タイムがスタート。あきらが「まぁまぁまぁ、順番もバッチリでしたね」と声を掛け、メンバーも口々に同意の声を上げる。またあきらが「僕たちがやってきたことを出すだけなんで……」としたところで、どぐらからオニキに向かって「オニキ、分かってるな!」と激が飛び、これにオニキも「任せてください!」と返すという本シーズンよく見てきたお約束のやり取りも見られた。最後はあきらから「俺たちが唯一負けたGood 8 Squadに、唯一勝ったチームになりましょう!」とするとメンバーたちも口々に熱い声掛けがあり、作戦タイムは終了となった。

 先鋒はあきらのキャミィで、リザーブはオニキ。試合前の意気込みについてあきらは「前回、アウェイの時に当たって負けてしまったんですけど、社会人として同じミスは2回できない、ということで今回は勝たせて頂きたい」と意気込みを語った。

 なお、前半7節までの名古屋OJA BODY STARのチーム戦績を見直してみたところ、2勝1敗4引き分けで、確かにGood 8 Squad以外のチームには勝利、またはドローという戦績だった。

ホーム、名古屋OJA BODY STARの出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ

アウェイ、Good 8 Squadの出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ

前節の対戦結果はぷげらバイソンとMOV春麗の先鋒戦でぷげらバイソン勝利、ガチくんラシードとどぐらベガの中堅戦はガチくんラシードが勝利、カワノコーリンとあきらキャミィとの大将戦はカワノコーリン勝利、最終的に4-0でGood 8 Squadが全勝で勝利していた

アウェイの事前オーダーは先鋒カワノコーリン、中堅ぷげらバイソン、大将ガチくんラシード。リザーブはキチパ

 あきらキャミィとカワノコーリンの先鋒戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII、カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはパラベラムなどの猛攻で一気にあきらキャミィを攻め込み、先制。2ラウンドはあきらキャミィが画面端にカワノコーリンが追いつめられるも脱出。逆に画面端にあきらキャミィを追い詰めたカワノコーリンがカウンターからのEXパラベラム、リバースジャベリンと決めてカワノコーリンが勝利し、1本を先制した。

 ここでインターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドはあきらキャミィがスパイラルアローを決めて、そのまま試合の主導権を握りペースをつかんでいく。順調に攻めるあきらキャミィに対して、後ろ投げからのVトリガー、アブソリュートゼロ発動で画面端に追い詰めて攻めようとしたところにあきらキャミィもVトリガー、デルタドライブ発動から一気にクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」に繋げて先制。2ラウンドはカワノコーリンの猛攻で一気に決めて取り返す。ファイナルラウンドはいきなりのカワノコーリンのフロストタッチからスタート。その後も中央での読み合いからあきらキャミィの攻めが防がれる状況下、あきらキャミィはデルタドライブ発動で一気に猛攻をかけていき、カワノコーリンを隙を突いて少しずつ体力を削り、固いガードは投げで削っていき、そのまま攻め切りに成功。あきらキャミィが勝利し、ここで1本を取り返した。

 最終3回戦、1ラウンドはカワノコーリンの勢いが真骨頂であきらキャミィ相手に一切の隙を見せずにパーフェクト達成。2ラウンドも凄まじく、反撃はちょいちょいと喰らうが、要所はきっちり防いでくる防御の固さも印象的なカワノコーリン。そして中盤、あきらキャミィ優勢で少しずつ画面端にカワノコーリンが追いつめられていたが、画面端が見えてきた辺りでカワノコーリンは投げ返しを使って逆にあきらキャミィを画面端に追いつめる。時間がじりじりと減っていく中、飛び込んできたあきらキャミィに対して、アブソリュートゼロ発動からのフロストタッチを見事に決めてカワノコーリンが勝利。先鋒戦をカワノコーリンが制した。

あきらキャミィとカワノコーリンの先鋒戦は全体的にカワノコーリン有利で試合が展開。あきらキャミィも対策の成果を見せて1本は取るものの、最終3回戦は連勝でカワノコーリンが先鋒戦を勝ち取った

名古屋OJA BODY STARのプチ情報はチームメイトの羨ましい能力について。オニキはどぐらの周りを笑顔にするコミュ力、人柄とし、これに対してどぐらはオニキの対空精度としており、お互い嬉しそうな顔で言い合っていたそうだ。MOVはチームメイトのいいところを話しつつも、人のことを羨ましいと思うのをやめたとのこと。理由は、自分の人生で忙しいとのことで、これにリポーターの安藤氏は「自分は自分ということですかね」と締めくくった

 中堅戦の作戦タイムは落ち込むあきらにメンバーたちが声を掛けつつ、どぐらが「まぁ……中堅はね……」と一呼吸入れてからオニキに向かって「分かってるなオニキ!」と声を掛けるとオニキが「知ってますわ」と返すとどぐらが再度「あとはいうことはねぇ!」として作戦タイムが終了となった。

 ここで中堅にはMOV春麗で、とあきらが申告するとMOVが「え?」と慌てる状況に。ここであきらが「すいません、間違えました」とし、本シーズン初の申告ミスという珍事が飛び出した。ここで再度、中堅にどぐらのベガと申告し直した。思わずどぐらが「落ち着いて!」と声を掛けていた。

 試合前の意気込みについてどぐらは「ぷげらも僕が来るだろうなというのを、ベガ戦やってるのを見て取れて、でまぁ、僕もバイソン戦は準備してきたので、お互い出せる物を出せれば、その上で勝てればいいなという感じでしょうか」とした。

どぐらとぷげらのSTATS比較。どぐら、ぷげらともに7勝2敗、大将戦4勝、他3勝、ポイント11と全くの同スコア対決となったのだ。ポイント獲得順位としは両者ともリーグ2位だ

 どぐらベガとぷげらバイソンの中堅戦。どぐらベガはVトリガーII/VスキルII、ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルII。

 1回戦1ラウンドはどぐらベガ有利で試合が展開するも、画面端に追い詰められてもEXダッシュストレートなどで押し返して画面端から脱出する。だが差し替えなど中央での立ち回りがうまく、ぷげらバイソンは防戦一方だ。

 ところが残りタイム10秒を切ったところで、ついにEXダッシュストレートが見事に炸裂し、ここはぷげらバイソンが先制。続く2ラウンドもどぐらベガ優勢で試合が展開。Vトリガー、サイコナイトメア発動からのサイコチャージを決めて、爆発の瞬間にヘルズワープで後ろに移動し、ダブルニープレスからのクリティカルアーツ「アルティメットサイコクラッシャー」で決めて2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはいきなりのぷげらバイソンの猛攻で体力を削っていき、そのまま攻め込むが、そこを何とか持ち直しての反撃で一気にぷげらバイソンに攻め込む。スタン直前のぷげらバイソンに対して投げ抜け誘いの攻めでスタンを取り、そのまま攻め切って勝利し、1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはぷげらバイソンの猛攻で手痛いダメージを受けるも、サイコナイトメア発動からのスライディングや、サイコチャージなど読み勝手のどぐらベガ有利の展開が続くが、ここはぷげらバイソンが反撃で一気に決めて先制。2ラウンドは距離を保ちつつのけん制からぷげらバイソンのダッシュストレート、EXダッシュストレートと連携を決めて大ダメージを与える。ここでどぐらベガはシャドウアックスからのサイコナイトメア発動、サイコチャージで削り返すが、これを後ろ投げで反撃するぷげらバイソン。ここでぷげらバイソンの攻めを防ぎ、逆にEXダブルニープレスなどでゲージを使い切る猛攻を見せて一気に体力を奪い、どぐらベガがそのまま勝利し2ラウンドを取り返す。

 ファイナルラウンドは、開幕からぷげらバイソンのFFB発動の隙を突いてどぐらベガが飛び込んで連携で体力を削る。ここでどぐらベガの猛攻をVシフトでかわして反撃を狙うぷげらバイソンだが、これを防がれて逆に反撃されてしまう。ここで起き上がりにクリティカルアーツ「ギガトンブロー」を発動し、どぐらベガの体力を一気に削るが、その体力差はまだどぐらベガ有利。ゲージがない状態から果敢に攻めるぷげらバイソンだが、要所は返されぷげらバイソンの体力が削られる。間合いを空けての読み合いの中、うまくEXダブルニープレスを使ってぷげらバイソンの懐に飛び込んだどぐらベガが、サイコナイトメア発動からのサイコチャージを決めてそのまま勝利。2本連取でどぐらベガが中堅戦を制した。

どぐらベガとぷげらバイソンの中堅戦は1ラウンドこそぷげらバイソンが勝利するも2ラウンド以降どぐらベガの読みが勝り、勝負を決めていく展開が続き、どぐらベガが2本先取で中堅戦を制した

Good 8 Squadのプチ情報はチームメイトの羨ましい能力について質問。ガチくんはぷげらの記憶力とした。また、カワノもぷげらの難しい言葉をたくさん知っているところとし、これにリポーターの高木氏も「語彙力がすばらしいですよね」と返すが、これらにハメコ。氏は「難しい言葉、語彙力……素晴らしいですねぇ……」と意味深な含みをもたせた返答に留めた。またぷげらは写真を撮られるのが苦手だが、キチパの写真を撮られ慣れている感じが羨ましいとした。キチパはカワノの英語がペラペラなところとしたが、誰もカワノの英語を聞いたことがないという。ここでもハメコ。氏は「面白エピソードがあるんですけど長くなるんでやめておこうかと」とした

 大将はMOVの春麗と申告。大将戦の意気込みについてMOVは「どぐらさんがいいプレイして1点取ってくれたので、自分は伸び伸びとやろうと思います」とリラックスしたコメントを残した。この大将戦でMOV春麗が勝利すると、Good 8 Squadは本シーズン初の敗退となる。逆にここでガチくんが取れればGood 8 Squadの勝利となり無敗記録は継続することとなる。

 MOV春麗とガチくんラシードの大将戦。MOV春麗はVトリガーII/VスキルI、ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはガチくんラシードが画面端にMOV春麗を追い詰めてからの攻めで体力を削っていく。ここからMOV春麗が反撃して、体力的には五分五分にまで持ち返す。さらにはガチくんラシードのハブーブからのアサルト・ロールに対して、MOV春麗がEX気功拳で相殺してからの竜巻旋風脚で攻め込み、さらに追撃しようとするMOV春麗のしゃがみ弱パンチに対してガチくんラシードがクリティカルアーツ「アルタイル」を決めようとするもこれをガード、しゃがみキックから百裂脚、最後はVトリガー、気功掌と決めて1ラウンドを先制。この一連の流れには思わずハメコ。氏も「芸術的な一品」と大絶賛の立ち回りで1ラウンドを先制した。

 2ラウンドはガチくんラシードが画面端に追い詰めての連携がキッチリと決まってそのまま2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはガチくんラシードの猛攻や地上戦での攻めでは優勢に試合を進めるも、要所でMOV春麗がいい形で反撃を見せ、体力ゲージ的には五分の展開が続く。そして早めのタイミングでクリティカルアーツ「鳳翼扇」を決めて体力を大幅に削ってから起き攻めをかわしたガチくんラシードを投げで仕留めて1本目をMOV春麗が先取した。

 2回戦1ラウンドは1回戦の流れを受けてMOV春麗の攻めがハマり、さらにガチくんラシードの動きに対しても冷静に対処し、ガチくんラシードが攻めようとしたところを読んでのバックステップからのクリティカルアーツ「鳳翼扇」で見事に決めてMOV春麗が1ラウンドを先制。2ラウンドはガチくんラシードの動きがよく、MOV春麗の要所での攻めをしっかりガードして、Vトリガー、アーシファ発動での攻めからイーグルスパイク、クリティカルアーツ「アルタイル」と決めて2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドは五分五分のせめぎ合いで体力ゲージを奪い合う展開から、うまく連携を決めてクリティカルアーツでキッチリ仕留める戦いでここを勝利し1本を取り返した。

 3回戦1ラウンドは前半はMOV春麗の攻めがうまくハマり、体力を削っていくが、その後のガチくんラシードの反撃が段々と続く時間が増えてきた。ここはキッチリ画面端に追い詰めたガチくんラシードがそのまま攻め切って1ラウンド先制。続く2ラウンドも前半はMOV春麗もガチくんラシードも双方的確に攻撃を決めて互いの体力の削り合う展開なのだが、ガチくんラシードの攻めがハマるようになっていく。そのまま攻め切って、2本目をガチくんラシードが先制した。

 4回戦1ラウンドは序盤からガチくんラシードが画面端にMOV春麗を追い詰めての猛攻。ガードしきれずにどんどん体力が削られるMOV春麗。反撃も出るが、ペースを作る前に再度ガチくんラシードの猛攻でMOV春麗の体力は更に削られ、そのまま攻め切ってガチくんラシードが先制。続く2ラウンドもガチくんラシードが一気に攻め切り、勝利。大将戦をガチくんラシードが制した。

 大将戦のガチくんラシードの勝利によりGood 8 Squadが3-1で名古屋OJA BODY STARに勝利した。

MOV春麗とガチくんラシードの大将戦。序盤はMOV春麗の華麗な動きでガチくんラシードを翻弄。攻めに転じようとしたガチくんラシードをEX気功拳で止めてからの攻めはお見事の一言

試合の中で少しずつMOV春麗の動きに合わせて対応していき、徐々に動きが変わっていくガチくんラシード。クリティカルアーツ「アルタイル」も華麗に決まる

後半はガチくんラシードのペースで進み、大将戦をガチくんラシードが勝利した

 勝利したGood 8 Squadのチームインタビュー。大将戦に勝利したガチくんは「先ずは今回アウェイで勝ててよかったです」とシンプルな一言。戦略については「名古屋OJA BODY STARもアウェイでいったとき、ここもキツイなと思っていて、ぼくが大将で一応全員に対していけるというところでぼくが大将いって、カワノにはMOVさん、ぷげにはどぐらさんっていうのを結構絞ってやっていたんですけど、カワノに対してあきらさんがきて、崩れるかなと思ったんですが、カワノがしっかりと踏ん張って1点取ってくれたので、気持ち的には楽できました」とした。

 次節への意気込みについて聞かれると「あと3節か……えー、3×4で12点取っていきます」と変わらず強気の全勝宣言を継続した。

Good 8 Squadのチームインタビューの様子

次節次第でGood 8 Squadがトップ確定の可能性! Mildom Beastと魚群の攻防が注目!

 以上、第11節 Day2の2試合が一通り終了した。11節を終えてのスコアはトップがGood 8 Squadの34ポイントで2位の忍ism Gamingと10ポイント差を付けた。もし次節で2位との差が8ポイント以上になればGood 8 Squadのトップが確定、つまりはグランドファイナルへの進出が確定となる。

 またMildom Beastは魚群に勝利して3ポイント獲得したことで6位に再浮上し、魚群とのポイント差を2ポイント、2位の忍ism Gamingとの差を4ポイントに縮め、2位から6位のチームが4点差以内という大混戦の展開となった。なお、ここまでのポイント差から逆算すると、下位3チームがトップに立つ可能性は0となってしまった。

 次回、第12節 Day1は来週月曜、11月29日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのGood 8 Squad VS アウェイのMildom Beast、2試合目がホームのSaishunkan Sol 熊本 VS 魚群の2本となる。

本日の結果

第11節 Day2終了時点での順位

次回、第12節 Day1は月曜、11月29日20時から行なわれる

ハメコ。氏の第11節ベストバウトはDay2のMildom Beastと魚群の試合より、中堅戦のYHC-餅ダルシムとまちゃぼーキャミィの一戦が選ばれた

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