ワクチンよりマスク配った安倍氏 – 野田佳彦

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 10日に召集された特別国会で、第2次岸田内閣が発足しました。岸田総理と私は同い年、昭和32年生まれです。どちらが老けてますか?しかも、平成5年に共に衆院初当選。同期生です。所属政党は異なりますが、同じ時代を政治家として歩んできました。近い将来、かみ合った政策論争をしたいものです。

  特別国会の会期は僅か3日間。内閣総理大臣の指名、議長・副議長の選挙などを行ない、あっけなく閉会してしまいました。本格的論戦は、12月6日召集予定の臨時国会まで持ち越しです。

  岸田内閣は新型コロナの影響を受けている人たちを支援するため、18歳以下を対象とした10万円相当の給付などを盛り込んだ新たな経済対策を、19日に取りまとめることにしています。国が直接財政負担する「真水」で30兆円を超す規模になるといわれていますが、バラマキか賢い支出かをしっかりチェックするのが国会の役割です。

  2020年初頭、マスクも付けずコロナ禍を甘く見ていた当時のトランプ大統領でさえ、ワクチン開発に約1兆円をつぎ込みました。同じ頃、日本では100億円規模でした。この予算規模の雲泥の差が開発の進捗の決定的な差となり、わが国のワクチン接種の遅れに直結しました。

  一方、当時の安倍政権がマスク不足の解消を目的として全世帯に2枚ずつ配布したガーゼ製布マスク、いわゆる「アベノマスク」には、約260億円も要しました。わが家にも届いたので私も着用を試してみましたが、サイズが全く合いませんでした。眼帯に使おうかと思ったほどでした。

  民間の情報基盤会社が昨年7月時点で実施したインターネットによる調査では、アベノマスクを使っていると答えたのはわずか3.5%にとどまりました。ワクチン開発の倍以上の予算を組んだ意味が全くなかったということです。

  会計検査院が5日、2020年度の決算検査報告を公表しましたが、国が調達したアベノマスク2億8700万枚(家庭向け及び介護施設向け)のうち、3割近い8272万枚(115億1千万円相当)が今年3月末時点で倉庫に保管されていることがわかりました。しかも、倉庫の保管料が昨年8月から今年3月までだけで約6億円も費やしているとの由。税金の無駄遣いとしか言いようがありません。

  新しい経済対策を盛り込んだ今年度第1次補正予算案が次の臨時国会の最重要議題となりますが、巨額の公費が杜撰に使われることのないよう厳しく精査していく決意です。

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