本日よりいよいよ後半節に突入する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日は第8節 Day1として2試合が行なわれる。1試合目がv6プラス FAV Rohto Z! VS Saishunkan Sol 熊本、2試合目が名古屋OJA BODY STAR VS コミュファDetonatioN。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。
本日の注目ポイントはやはり先日の第7節ラストに惜敗し、トップとのスコア差を広げてしまった現在2位のv6プラス FAV Rohto Z!の試合となるだろう。後半節からは前半節でのマッチング時のスコアなども提示される事になるので、前節での試合内容を活かしてどのようなオーダーを提示していくかも注目のポイントとなる。
ということで早速第8節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
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ヤナイGが好調4連勝!ネモユリアンが大将戦で驚異の逆転劇!
1試合目のホームはv6プラス FAV Rohto Z!で出場メンバーはsako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん。対するアウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーは、ネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。事前申請のアウェイ側オーダーは、先鋒がヤナイのG、中堅がShutoのユリアン、大将はネモのユリアン、リザーブはNISHIKINと発表された。
これを受けてのホームv6プラス FAV Rohto Z!の作戦タイムがスタート。チーム内であれやこれやと会話が飛び交い、念のための確認ということでりゅうせいが先鋒、ときどが「リザーブはまさかのわいや!」との声で作戦タイムが終了。再度改めてリーダーのsakoより、先鋒戦はりゅうせいのユリアン、リザーブはときどと申告した。
先鋒りゅうせいに意気込みを聞くと「チーム戦で3人とも強くてプレッシャーがあり、足を引っ張らないように練習してきたので、ポイント稼げるように頑張りたい」とした。
ここで選手たちのデータを見てハメコ。氏から「ヤナイGはここまで勝率100%、3戦全勝ということで、アウェイでの登場もうなずけるかなというくらい調子がいい。試合内容も強い相手に力を出して勝ちきっているので、ここで出してチームを乗らせるのもいい戦法ではないか」と解説した。
また、ホームのオーダーについて「ときどがリザーブというのは驚き」としたハメコ。氏のコメントに対してアール氏から「担当キャラごとに出場メンバーを決めていたと考えるのが自然ですかね」とオーダーについての見解を示した。
りゅうせいユリアンとヤナイGの先鋒戦。りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルII、ヤナイGはVトリガーI/VスキルI。
1回戦は1ラウンドをりゅうせいユリアンが圧勝して先制。2ラウンドはヤナイGが圧勝して取り返し、ファイナルラウンドはりゅうせいユリアンが圧勝してそのまま1本を先制した。
インターバルを挟んで2回戦も1ラウンドはりゅうせいユリアンが圧倒して1ラウンド先制。2ラウンドはヤナイGが攻め切って取り返す。ファイナルラウンドは互いに攻め合いでヤナイGが攻めきって1本を取り返した。
最終3回戦、1ラウンドはヤナイGの圧倒的な攻めで先制。2ラウンドもヤナイGが勝利して先鋒戦をヤナイGが勝利。ヤナイGはこれで無敗の4連勝となった。
中堅戦前の作戦タイムではsakoが「作戦はもう決まってるもんね」とコメントするとボンちゃんが「はいはいはーい!いきまーす!」と元気にコメントして作戦タイムは終了。中堅はボンちゃんのサガットと申告した。試合前の意気込みについてボンちゃんは「勝ちますから。見ていてください。それだけです」とシンプルにコメントした。
前節ではネモユリアンとボンちゃんサガットの一戦でボンちゃんが勝利しており、これを受けて「今回も大将のネモユリアンにボンちゃんサガットを当てるのではと思っていたが違った」とハメコ。氏が語り、アール氏も「この辺り様々な思惑がある中で、これまでポイントを取ってきたボンちゃんを中堅のShutoに当ててきたが、この組み合わせがどのような結果に繋がるのか」とした。
ボンちゃんサガットとShutoユリアンの中堅戦。ボンちゃんサガットはVトリガーI/VスキルI、ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはガンガン攻めたShutoユリアンが先制。2ラウンドはボンちゃんサガットが取り返す。ファイナルラウンドは、タイガーアッパーカットでボンちゃんサガットが1本を先制した。
インターバルを挟んでShutoユリアンはここでVトリガーII/VスキルIに変更。2回戦1ラウンドはShutoユリアンの猛攻が見事に決まって先制、2ラウンドはボンちゃんサガットが取り返す。ファイナルラウンドは、Shutoユリアンが攻め切って勝利し、1本を取り返す形となった。
最終3回戦1ラウンドは、Shutoユリアンが先制してマッチポイント。2ラウンドはボンちゃんサガットが取り返してのフルカウント。ファイナルラウンドは双方が正面から激突する激しい攻防戦となり、この殴り合いをボンちゃんサガットが制して、中堅戦はボンちゃんサガットが勝利した。
そしてここでアール氏の勘違いから大将戦前の作戦タイムが発生。ここはメンバー同士の雑談から最後にボンちゃんの「sakoさん、締めちゃってください」のコメントで作戦タイムが終了となった。大将はsakoメナトとの申告。sakoの意気込みは「やったんで」のシンプルな一言。
こうして迎えたsakoメナトとネモユリアンの大将戦。sakoメナトはVトリガーI/VスキルI、ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはsakoメナトが先制。2ラウンドはクリティカルアーツ「ウン・ネフェル」で決めて連勝で先ずは1本。2回戦1ラウンドもsakoメナト勝利。2ラウンドはネモユリアンが怒涛の攻めがうまくハマって1勝を取り返すと、ファイナルラウンドはその勢いのままネモユリアンが連勝で1本を取り返した。
3回戦はsakoメナトが1ラウンド先制から、ネモユリアンが立ちキックで取り返す一進一退の攻防。ファイナルラウンドはsakoメナトが勝利して2本目を掴む。ここまでsakoメナトが試合の主導権を握る展開が続く。
インターバルを挟んでの4回戦はネモユリアンが1ラウンド先制し、2ラウンドをsakoメナトが取り返す。ファイナルラウンドはギリギリの体力ゲージの状況から、飛び道具の応酬となり、ここでネモユリアンがメタリックスフィアでsakoメナトを削り切り、ネモユリアンが2本目を奪取して生き残った。
最終5回戦は、ネモユリアンに流れが完全にやってくる。1ラウンドはネモユリアンの猛攻がうまくハマって1ラウンドを先制。続く2ラウンドもsakoメナトの猛攻をネモユリアンがしのぎ、エイジスリフレクターを活かした猛攻で勝利。大将戦をネモユリアンが勝利を掴み取った。
この大将戦のネモユリアンの勝利で、試合はアウェイのSaishunkan Sol 熊本が3-1での勝利となった。
勝利チームのSaishunkan Sol 熊本のインタビューでは、先ずは大将戦で勝利したネモに感想を聞くと「お守り効果が出ているのかなと思いました。負けたなと思っていた試合を取れたので正直運がよかったのかなと思ってます」とした。戦略については「ちょっと意外だったのがボンちゃん選手が大将で来ると考えていて、結構サガット対策を準備していたんですけど、sakoさんが来るのは想定外でした。後は読めた順番通りに来てくれたので運がよかった」とした。
板橋ザンギエフの魅力も恐怖も盛りだくさんな圧倒的熱量の大将戦!
2試合目のホームは名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはMOV、どぐら、あきら、オニキ。アウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川。アウェイの事前オーダーは先鋒戦がナウマンのケン、中堅戦は竹内ジョンのコーディー、大将戦は板橋ザンギエフのザンギエフ、リザーブは立川と発表された。
名古屋OJA BODY STARの作戦タイムはどぐらによる相手チームのオーダー読みが的中したようで、メンバー含め自らも「頭がイイ」と大絶賛のまま作戦タイムが終了。先鋒はあきらのキャミィ、リザーブはオニキと申告した。
意気込みを聞かれたあきらは「ナウマンさんにはゲーム以外は全部負けていると思うので、ゲームだけは勝たせて頂こうと思います」とした。
あきらキャミィとナウマンケンの先鋒戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII、ナウマンケンはVトリガーII/VスキルII。
1回戦はナウマンケンの猛攻で試合のペースをつかんだまま1ラウンド先取。2ラウンドもナウマンケンの攻めが的確で最後はクリティカルアーツ「紅蓮炎迅脚」によりナウマンケンが1本先制した。
2回戦は1ラウンド、2ラウンドともにあきらキャミィが勝負所を攻め勝ち連勝で1本取り返す。最終3回戦はナウマンケンが果敢な攻めからVトリガー「神龍拳」などをうまくヒットさせて1ラウンド先制。2ラウンドもあきらキャミィ対策として、対空をしっかり決めたナウマンケンが勝利し、先鋒戦を勝ち取った。
中堅戦の作戦タイムは、「いや~申し訳ない」と落ち込むあきらをひたすらみんなでフォローしつつ、あきらから「手筈通りでお願いします」とメンバーたちに声掛けして作戦タイムは終了。中堅はMOVの春麗と申告。試合前の意気込みについてMOVはただ一言「がんばります」とシンプルかつ幼児のようなテイストでコメントした。
選択キャラクターの比較としてハメコ。氏からは「リーチの長さでは春麗有利。コーディーはVトリガー次第か」と分析。そこでアール氏から「後半節に入ってきて、ここまで勝てている選手と勝てていない選手との心理状況の差が見え始めてきているのでは?勝負所で勝てていない選手は弱気になってしまう面もあるため、この辺りが試合にどう影響していくのか」とコメントすると、ハメコ。氏からも「MOV春麗は確かにいい試合はできているが、勝ちが拾えていないので、1勝できれば流れが変わると思う」とした。
MOV春麗と竹内ジョンコーディーの中堅戦。MOV春麗はVトリガーII/VスキルI、竹内ジョンコーディーはVトリガーII/VスキルII。
1回戦1ラウンドはMOV春麗の猛攻が決まって1ラウンドを先制。2ラウンドはMOV春麗の果敢な攻めを竹内ジョンコーディーがガードして反撃。Vトリガー「ダーティーコーチ」発動からの破壊力が爆発して竹内ジョンコーディーが1勝を取り返す。ファイナルラウンドはMOV春麗が早い段階でクリティカルアーツ「鳳翼扇」発動で果敢に攻めるが、竹内ジョンコーディーの反撃で一気に逆転勝利して1本先取となった。
2回戦1ラウンドになるとMOV春麗が竹内ジョンコーディーの勢いをさばききれなくなっていき、竹内ジョンコーディーの猛攻を防ぎきれずに1勝してマッチポイント。2ラウンドも竹内ジョンコーディーの怒涛の攻めで画面端に追いつめられたMOV春麗がそのまま攻め切られる形となり、竹内ジョンコーディーが中堅戦を勝ち取った。
大将戦はどぐらのベガと申告。意気込みを聞かれたどぐらは「ここやなと…」と一言つぶやいた。いつもは何かしらのネタを仕込んでくるエンターティナーのどぐらがこのシンプルなひと言ということもあり、ハメコ。氏からも「相当緊張してますね」と心理状況を説明した。
アウェイのコミュファDetonatioN2連勝で迎えた、どぐらベガと板橋ザンギエフの大将戦。どぐらベガはVトリガーII/VスキルI、板橋ザンギエフはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはどぐらベガが慎重に間合いを取りつつのさし返しもうまく決める丁寧な立ち回りで攻めて1ラウンドを先制。2ラウンドはEXスクリューパイルドライバーなどで板橋ザンギエフが攻め切って勝利。ファイナルラウンドは板橋ザンギエフによるサイクロンラリアットやスクリューパイルドライバーの連携で勝利し、板橋ザンギエフが1本を先制した。
2回戦は1ラウンドを中距離から間合いを取った慎重な攻めでどぐらベガが先制。2ラウンドも攻めては一歩引きと、間合いの取り方が絶妙な攻撃で攻めていく。ただ隙を見せると板橋ザンギエフのクリティカルアーツ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」が決まってどぐらベガの体力を削る。その直後、どぐらベガが投げから再び距離を取り、EXダブルニープレスで勝利し、どぐらベガが1本を取り返した。
3回戦はどぐらベガが手堅く攻めて2連勝で2本目を勝ち取った。続く4回戦1ラウンドもどぐらベガが取ってここでいよいよマッチポイント。そこから2ラウンドも序盤はどぐらベガが優勢に試合を運ぶが、ここで板橋ザンギエフがクリティカルアーツ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」からの攻勢でギリギリ踏ん張りこのラウンドを取り返す展開に。ファイナルラウンドは板橋ザンギエフの中距離での攻め合いで勝ち、EXスクリューパイルドライバーなどで、体力有利の試合展開に。ギリギリのところで板橋ザンギエフがアイアンマッスルからのサイクロンラリアット、EXボルシチダイナマイトで決めて粘り勝ち2本目を取り返した。
ここでインターバルを取って、いよいよ迎えた最終5回戦。1ラウンドはどぐらベガが勝利してマッチポイント。2ラウンドは板橋ザンギエフが勝利してマッチポイント。ファイナルラウンドは互いに体力を削り合う大接戦。そしてタイムも刻々と過ぎていき、最後は互いに削り合ったままタイムオーバー、どちらが勝ったか互いの体力ゲージ上では判断がつかないほどの接戦、体力ゲージは僅かにどぐらベガが勝ってギリギリの勝利。どぐらベガがギリギリの大将戦を制した。
どぐらベガの勝利により、名古屋OJA BODY STARとコミュファDetonatioNの1戦は2-2のドローとなった。
ホームチームの名古屋OJA BODY STARへのインタビューでは、先ずは大将戦を勝利したどぐらに今の気持ちを聞いてみると「出し切りました! さすがに負けたかなと思ったんですけど、これ勝てるってのは結構持ってるなって思いました。プチ情報では運の話をしていましたが、正にこの試合、運がよかったです」と喜びの声をあげた。戦略についてあきらは「昨日から連戦続きだったので、かなりきつい部分があったんですが、各々が分担したキャラをやってきました。ですが、もうどぐらさんに助けられました。悪魔的ではなく、チームからしたら天使的でした!」とコメントしてインタビューを締めくくった。
2位以下が大激戦の予感の後半節、Day2の結果に注目!
以上、第8節 Day1の2試合が終了した。この試合結果を受けて、名古屋OJA BODY STARが順位を1つ上げて4位に浮上。Saishunkan Sol 熊本も順位1つ上げて6位に浮上した。また、順位こそ2位のままながら、v6プラス FAV Rohto Z!とGood 8 Squadのポイント差は1ポイントしか縮まらず、Day2でのGood 8 Squadの結果次第では更に差が広がる可能性が高まってしまう結果となった。
次回、第8節 Day2は木曜、11月11日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのMildom Beast VS アウェイの忍ism Gaming、2試合目がホームのGood 8 Squad VS アウェイの魚群の2試合となる。
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