フォントがまた怖い。
すでに海開きした沖縄はこれからが夏本番だ。しかし夏になるとよく話題にあがるのがクラゲの被害。特に猛毒のハブクラゲには刺されるとかなりやばいらしい。一見ゼリーっぽいのにその実かなり恐ろしい生き物、クラゲ。
ゼリーみたいな、生き物
ゼリー・・
ゼリーならば食えるんじゃないか。
ということで食べてみました。
※2006年5月に掲載された記事の写真画像を画像拡大ツールで大きくして再掲載しました。
クラゲ
公共のビーチでは監視員さんが毎朝潜ってクラゲを除去しているらしい。沖の方にはクラゲが流れ着かないようにと防護ネットが張られていたりする。このあたりからもクラゲが海水浴客にどれほど恐れられているのかが伺える。
しばらくビーチを歩いていると、早速クラゲを見つけた。すごく立派なやつだ。触手もびろびろ広がったまま打ち上げられている。
これはゼリーだ
おそるおそる触ってみるとぷるぷるしていた。確かにこれは食べ物に例えるとゼリーだ。
これはゼリーなんだから。
食べちゃおう。
ゼリーなんだ
クラゲは噛み付いた瞬間ほのかに潮の香りがする以外はほとんど無味無臭だった。食感はやっぱりゼリーのようだ。ていうかこれ食べられるよ。思わず一気食いしてしまった。げぷ。
最後まで読んでください
もちろんこの話には続きがあります。ここで早まってクレームとか送らないで次のページをご覧ください。
ゼリーなんです
実は食べたクラゲは昨晩僕が家で作ったものでした。ごめんなさい。クラゲはゼリーっぽい、ということはゼリーで作れるんじゃないか、と思ったのだ。ゼリーならば食べられるし、人を刺すこともない。平和だ。
という考えを思い立ってすぐにスーパーへゼリーの素を買いに行った。いろいろ種類があったが、一番強そうな粉末寒天を選んだ。
思い立ってすぐ実行、というのがポイントだ。こういう類の企画はちょっと冷静に考えたらやっていないと思う。
クラゲの触手部分の素材には頭を悩ませたが、結果糸こんにゃくを使うことにした。最後までしらたきとどちらにしようか迷ったが、残りで肉じゃがを作ることも考えて糸こんにゃくにした。
作ろうぜ、クラゲ
これで材料はそろった。気が変わらないうちに作り始めよう。粉末寒天をお湯で溶かし、できたクラゲ液をクラゲ型となる茶碗に注ぐ。その際に触手となる糸こんにゃくを入れ込むことを忘れてはならない。あとはあら熱が取れたら冷蔵庫へ入れて冷やし固めるだけだ。
クラゲできた
一晩冷やして固まった糸こんにゃく入り寒天。ぱっと見冷麺っぽいが、茶碗から取り出すとこれが一気にクラゲになるんだ。
ほら。
見て欲しい、この完成度。もうどこからどうみてもクラゲだ。大量に作って水槽で飼いたくなる。クラゲは飼育するのが難しいと聞くがこれならば簡単だろう。とにかくこの寒天クラゲを見た瞬間、一晩経って下がりかけていたテンションが一気に上がった。早速海へ行って食べよう。
で、最初に戻るわけです
自分で書いておいて恐縮ですが、くれぐれもクラゲは生で食べないほうがいいと思います。どうしても食べたい、という人は寒天で作るといいです。寒天は食物繊維が豊富なので便秘が解消されるかもしれませんし、友達の前で食べてみせると人気者になれるかもしれません(もしくは友達がいなくなるかどちらかだと思います)。本物のクラゲにはくれぐれも気をつけましょう。