Windows 11でのRyzenのL3キャッシュ遅延問題が解消

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パッチ適用前(左)とパッチ適用後(右)の、Ryzen Threadripper PRO 3975WXのAIDA64 Extreme結果。L3キャッシュ遅延が大幅に改善されているのがわかる

 米Microsoftは21日(現地時間)、Windows 11向けの修正パッチ「KB5006746」を配信開始した。

 15日(同)にインサイダー向けに配信したパッチの正式版にあたり、Ryzenプロセッサを採用したシステムで、一部のアプリケーションがL3キャッシュ遅延の影響を受け性能が低下する問題を修正した。

 実際に編集部にあるRyzen Threadripper PRO 3975WXのマシンで試したところ、AIDA64 Extremeで、パッチ適用前49.7nsを示していたL3キャッシュレイテンシが、12.1nsまで大幅に改善されているのが確認できた。

 また、Internet ExplorerにおいてIMEで特定文字を入力するとクラッシュする問題、新しい日本語IMEを使ってファイルエクスプローラーでリネームを行おうとすると失敗する問題、Xboxゲームバーで録画機能が使えなくなる問題など、多数の修正が行なわれている。

 なお、AMDはチップセットドライバ「3.10.08.506」を新たにリリースしており、Windows 11上でUEFI CPPC2が正しく動作しない問題に対処。8コア以上を持つCPUでの性能を改善している。

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