メルカリの創業者・山田進太郎氏に初めてお目にかかった折は、急成長の会社の創業者とは思えないような静かな物腰で、社会貢献活動に大いに興味を示され、ゆっくりとした口調ながら確固たる信念のある方のように拝察した。
その後すぐに反応があり、メルカリと日本財団は共同してユーザーが発送に使用する「寄付型梱包資材」を共同開発し、メルカリストアで販売を開始した。
フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品の発送に使用できるダンボール箱で、5枚組1セット325円。その内25円が日本財団が全国に500カ所建設する「子ども第三の居場所」に寄付されることになった。
メルカリはこれを機会に新たな寄付の仕組みを構築。わが国の寄付文化の醸成に寄与し、社会・環境課題の解決に貢献すると明言されている。なにしろメルカリの累計出品数が20億品突破しているというから、寄付の仕組みが実現すれば社会的インパクトは計り知れない。
メルカリには膨大な参加者がおられる。これらの方々が金額の多少にかかわらず商品の売却代金を寄付してくれたら、かつて日本人の美徳であった助け合いの精神は近代的な寄付文化による助け合い、即ち共助の精神に基づく新しい寄付文化が醸成されることになる。
メルカリとの寄付文化の実現を願ってやまない。