なぜ、わざわざ駅ナカ自販機でそれを売るのか？ と思っていた。もっと言うなら、なぜわざわざ缶に詰めるのか？ と思っていた。
何の話かというと、一風堂が監修したとんこつラーメンの缶スープ。その名も『コクと旨味の一風堂とんこつラーメンスープ（150円 / 190ml）』である。いかにもジュース的な雰囲気で自販機に並んでいるようだが……おかしいだろ！
というか、完全にネタ商品だろ！ ペヤングの変化球的なヤツと同類だろ!! そう思いながら一風堂の店舗で特別に試飲させてもらったところ、ネタでもなんでもなくガチなヤツだったので、若干面食らってしまった。
まさか、こんなに飲みやすいとは……。一風堂のラーメンスープと比べたら薄められているが、飲んで「薄っ！」とならないのは再現すべきところはしっかり再現されているからだろうか。
とんこつっぽさは確かにある。しかし味はマイルドそのもので、一切コッテリしていない。ニンニク不使用で、臭みも無い。おかげでスイスイいける。
これはアレだ。飲んだあとの締めにピッタリだ。スープだけでラーメンっぽさを味わえるのに、カロリーは低いってのが素晴らしい。
ちなみに、購入できるのはJR東日本の駅ナカ自動販売機acure（アキュア）のほか、acure公式オンラインストア、一風堂オフィシャルオンラインストアなどで、一風堂店舗での販売予定はないとのこと。
まだまだ購入できる場所が多いとは言えないが、将来的にはコンビニなどでも気軽に買えるようになるかもしれない。むしろ、味のマイルドさを考えればコンビニ向きな気がする。
やや心配な点があるとすれば、ネーミングで「絶対クセ強い飲み物やん！」と誤解する人が一定数いそうなことだろうか。繰り返すが、マイルドそのものなのでビビる必要は一切ない。個人的には、缶のコーンポタージュより飲みやすいと思うぞ。