無駄満載な現代のインターネットを最高に皮肉ったウェブサイト「How I Experience Web Today」

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時の流れとともにテクノロジーは進歩し続けるため、何事も便利になっていくものだと考えてしまいますが、インターネット上のウェブサイトは時代と逆行して不便になり続けているという意見が存在します。「How I Experience Web Today」は現代のインターネットのあり方を自ら体現することによって、「いかに不便になったか」を実感できるウェブサイトです。

how-i-experience-web-today.com/
https://how-i-experience-web-today.com/

「How I Experience Web Today」にアクセスすると、「I searched something(何か検索したところ)」というGoogle検索風の画面が表示されます。続くページを表示するには、「Then it shows me something(何か見せてくれるページ)」をクリック。


続く画面では、「Cookie Privacy Statement(Cookieに関するプライバシーポリシー)」というバナーが出現。2018年5月に施行されたEUの「一般データ保護規則(GDPR)」を受け、多くのウェブサイトでこうした「Cookieを許可してください」という表示が出るようになりました。今回は「Accept(許可する)」を選択して、次の画面へ。


すると次の画面が表示され…… る前に、上側から新たなポップアップが出現。このポップアップは「We’d like to send you notifications with the latest news and updates from our site(当サイトの最新ニュースや最新アップデートをお知らせします)」という、ブラウザの通知に関する許可を求めるもの。「初めて見るウェブサイトで通知といわれても……」と思いながら、今回は「NO THANKS(いいえ、結構です)」を選択。


今度は「https://how-i-experience-web-today.com wants to Show notifications(https://how-i-experience-web-today.comが通知の表示許可を求めています)」と、先ほどとは別の通知許可を求めるポップアップが登場。「さっき選んだだろ!」と思いながら「Block(通知をブロックする)」を押します。この際、先ほどは「いいえ/はい」というボタン配置でしたが、今度は「はい/いいえ」という、まるで引っかけ問題かのような左右逆のボタン配置になっている点に注意。


いよいよ目的のウェブサイトを……と思いきや、続いてはニュースレターの購読に関するポップアップが出てきました。「No,thanks(いいえ、結構です)」で次へ。


続いては×マークとともに「Adblock Detected」というポップアップが登場。ウェブサイトの多くはページ内に表示される広告を主な収入源としているため、このようにAdblockを無効化するように求められるウェブサイトも存在します。「OK」を押して次へ。


すると、画面下部に「Limited Access(ユーザー登録のみの制限付きプラン)」「Buy This Article(この記事を購入して読む)」「Unlimited Access(定額購読プラン)」という選択肢が出現。今回は無料で読みたいので、選択肢右上隅の×マークをクリック。


今度は閲覧したいページを半端に隠すようなエフェクトが現れました。「Continue Reading(続きを読む)」で次へ。


するとようやく目的のページが表示されましたが、「50%オフで年間購読が可能!」といったバナーや広告のバナー、ユーザーサポートにつながるチャット欄、アカウント作成用のバナーなどが配置されまくっており、ページ全体が非常にゴチャゴチャしています。


それでもなんとか本文部分を読み進めようと画面をスクロールすると、以下のように「You scrolled! It seems you are interested in our content!(スクロールしましたね!あなたは私たちのコンテンツに興味がおありのようです!)」と登録を促すポップアップが登場。「ただでさえ読みづらいのに、この仕打ちか……」という気分になります。


このように「How I Experience Web Today」は、「現代のウェブサイトがいかに読みにくくなっているのか」を皮肉るウェブサイト。このサイトに関するHacker Newsのスレッドでは、「悲しいけどこれが現実です」「読み込みが早すぎるからもっと読み込みを遅くしてリアルにして欲しい」という声が寄せられていました。

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