シャインマスカット、最高にウマいよなぁ。ふるさと納税も含め、今までどれだけのお金をシャインマスカットにつぎ込んできたことか……。数年前まで全然だったのにいつの間にか人気が出て、ブドウ界のトップに君臨したイメージだ。
だが、そんな不動の地位を脅かす可能性を秘めた品種が今年デビューしたという。その名も「クイーンルージュ」。
気になったので取り寄せてみたのだが、1粒食べた瞬間に思ってしまった。「これ、シャインマスカットを超えるのでは?」と。凄いもん作り出してくれたな長野県……!
・赤系ブドウ、期待の新人「クイーンルージュ」
赤いシャインマスカットとも言われているクイーンルージュ。シャインマスカットとユニコーンを掛け合わせ、長野県が編み出した新品種だ。
収穫期は9月下旬から10月上旬とのことで、まさに今。ただ、現在(2021年)長野県内でしか栽培することができないため、流通量はとっても少ないし、お値段もちょっと高め。他のマスカット同様にピンキリではあるが、安くても一房1500円ほどで高いものだと3〜4000円するイメージだ。とにかく、シャインマスカットと同等に扱われる高級ブドウなのは間違いない。
クイーンルージュの1番の特徴は、甘さだろう。シャインマスカットの糖度は約19度だそうだが、クイーンルージュはそれより1~2度高いとのこと。
2品種を食べ比べて思ったのが、クイーンルージュの方が甘さの到達がはやいということ。口に入れて噛んだ瞬間すぐに「あま~い!」となった。シャインマスカット特有の青みというかエグ味というか、そういったものは全くなく、シンプルにブドウの甘さが伝わってくる。
驚くほどに酸味がないため、お菓子のような濃厚な甘さだ。粒も硬すぎず果汁たっぷり。だけど後味はマスカット譲りでさっぱりしているため、パクパク食べられてしまう。
そして断面を見てもらえるとわかるように、そのまま食べられるだけあって皮がとても薄い。シャインマスカットよりも薄いため、皮の存在を全く気にせず食べることが出来たぞ。
さわやかかつ濃厚な甘みに、ジュワッと弾ける果汁。しかも種無しでそのまま食べられるなんてきたら、そりゃみんな好きになっちゃいますよ。
ほんとにどえらいもの作り出したな長野県。今まではシャインマスカットが1番好きなフルーツだったが、一房食べただけで簡単にクイーンルージュ推しへと変わってしまった……!
今年デビューということもあり、まだそんなに流通していないが、これから全国に広まっていけば数年後めちゃくちゃ流行る気がするぞ。
こんなに美味しいブドウを世間が放っておくはずがない。きっと来年はクイーンルージュを見聞きする機会がもっと増えることだろう。もうすでに来年の秋がとっても楽しみになってきたなぁ。