今年もたいそうな盛り上がりを見せている、各ファストフードチェーン店の月見バーガー。何だかんだで注目度が最も高いのはマクドナルドなのではないかと思うが、他チェーンだって全く負けていない。
去年のちょうど同じ時期に2020年の各社の月見系バーガーを食べ比べているが、勝敗を分けたのは重視する要素次第だった。今年も各社の月見が楽しみだが、今回はロッテリアの今年の月見バーガーを紹介したい。ちょうど発売日だったので食べてみたところ、クオリティがガチだったぞ!
・3種類
今年のロッテリアのテーマは、和風半熟月見。ということで、『和風半熟月見 絶品チーズバーガー(税抜き464円)』、『和風半熟月見 エビバーガー(税抜き446円)』、そして『和風半熟月見 リブサンドポーク(税抜き519円)』の3種が登場している。
この和風半熟月見というのがどういうものなのかについてだが、公式HPによれば、生姜、醤油、三温糖、そしてオイスターソースを用いて作った「和風しょうが醤油ソース」を、いつもの半熟卵と共にバーガーにブチ込んだものらしい。
ふむ、生姜入り醤油風な感じなのだろうか? まあとりあえず食ってみよう。ということで3種をゲット。
・絶品がマジで絶品
最初はやはり、カウンター上のメニューに一番デカく写真が掲載されていた『和風半熟月見 絶品チーズバーガー』だろう。包みを開けると、出てきたのはわりといつも通りの絶品チーズバーガーな見た目。
半分に切ってみると、流れでてくる半熟卵。2021年に筆者が目にしたものの中でもトップレベルにセクシーだ。そして、どことなくテリヤキソースっぽいビジュアルの、茶色いソースも見える。きっとこれが「和風しょうが醤油ソース」なのだろう。
食べてみると、なかなか複雑な味が口内に広がる。微妙に「〇〇の味」と特定し辛い感じがある。理由は「和風しょうが醤油ソース」に違いない。なんだか知っているようで知らない味だ。
見た目通りにテリヤキっぽい甘じょっぱい感じがあるように思わせつつ、醤油の香りと、生姜の香りが交差する。そしてそのソースによって引き立つパティの肉の味と、絶品チーズバーガーお馴染みの、少し強めに効いたペッパーのピリッとした感じ。
それらのやや強めの香りを持ったフレーバーが先に来たと思ったら、半熟卵のトロトロが全てをマイルドに軟化させ、チーズと合わさってまったりとした食感を残しつつ飲み込まれていく。
色々と入り組んだ難解な味わいだが、端的に換言すればウマい。微妙にジャンクな雰囲気があるのもイイ! これはハマると思う。まさに絶品だ。正直もう他2種のレビューはしなくていいんじゃないかと思う。
どうしよう、早くも勝負がついてしまった感。完全に食べる順番を間違えた。どう考えても『和風半熟月見 絶品チーズバーガー』が最強にしてクライマックスでは? そう思わせるほどの仕上がり。
・エビバーガー
しかし本当にスルーするわけにもいかないので、次は『和風半熟月見 エビバーガー』にいこう。横からのビジュアルは、いつものエビバーガーに卵が挟まれている感じ。
魅惑の「和風しょうが醤油ソース」は、玉子と上のバンズの間に仕込まれているようだ。そしてお約束の、半熟卵。
食べてみると、やはりいつものエビバーガーとはおもむきが違う。が、ちょっとタルタルのフレーバーが邪魔をして、繊細な生姜の香りが消えてる感がある。完成度はチーズバーガー版ほどではない気がする。
タルタル抜きでオーダーしたらまた違っていたかもしれない。まあ、それでも美味いんだけど。
・リブサンドポーク
そして最後はリブサンドポーク。ビジュアルで一番違いがわかるのはこいつだった。だって玉子がはみ出ているもの。
玉子の半熟度チェックも問題なくクリア。
食べてみると、ビーフよりもややジューシーさが控えめなポークパティの特徴と野菜によって、少しあっさり目な食べ応えになっている。好み次第と言えばそうなのだが、個人的にはやはり絶品チーズバーガー版がぶっちぎっていると思う。
こちらにはチーズとペッパ―を足したら、また違った感じになるような気がする。あと、横に長いので半熟玉子も2倍に増やして、トロトロ感が全体をカバーできるようにしたいところ。
・絶品が絶品すぎた
ということで、具材やサイズなど、もろもろのバランスも含めた完成度としては、最初に確信していた通り『和風半熟月見 絶品チーズバーガー』が抜きんでていると評したい。風味、本体と素材のサイズや分量比、今年のテーマな「和風しょうが醤油ソース」との相性など、全てが最も最適にかみ合っていた。
もちろん他2種も不味いわけではない。『和風半熟月見 絶品チーズバーガー』が、絶品すぎたのだ。まあ、商品名の通りだったとも言える。個人的には去年の『半熟月見 ロッテリア クラシックバーガー』よりもポイント高め。みんなも是非食べてみてくれ!