木下雄介さん追悼試合で「98」に添えた左手 「同期」DeNA今永昇太、マウンドで故人偲ぶ

J-CASTニュース

   2021年9月5日のプロ野球中日-DeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)は、8月3日に27歳で亡くなった中日・木下雄介投手の追悼試合となった。中日側は全員が木下投手の背番号「98」のユニフォームと喪章を着用し試合前には追悼セレモニーが行われたが、対戦相手のDeNA先発・今永昇太投手もマウンドで木下投手を偲んだ。


  • 今永昇太投手(写真:AFP/アフロ)

今永は駒大同期、戸柱は先輩

   1回裏、先発のマウンドに向かった今永投手は帽子を取ってマウンドに黙礼し、マウンドに書かれた「98」の数字に一度左手を添えて投球練習を始めた。

   今永投手と木下さんは2012年駒澤大入学の同期だったが、木下さんは肩の故障で駒大を1年で中退し、独立リーグを経て2016年ドラフト育成枠1位指名で中日に入団。2015年DeNAドラフト1位の今永投手に1年遅れてプロ入りした。追悼試合の光景は中日・DeNA双方のファンの印象に残るシーンとなった。

   試合は2-0で中日が勝利したが、DeNAナインも山崎康晃投手の提案で帽子に「98」と書き込んで出場。駒大で今永・木下両選手の2年先輩だった戸柱恭孝選手も試合後に「久しぶりの1軍でのスタメンがとても縁のある試合でした。後半戦も残り少ないですが頑張ります」と「同部屋」のタグもつけてツイッターに投稿した。DeNAの選手たちも木下さんを偲んだ試合になった。

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