Zoomの第2四半期決算、売上高が初めて10億ドル超える

CNET Japan

 ビデオ会議ソリューションのZoomは米国時間8月30日、2022会計年度第2四半期決算(7月31日締め)を発表した。売上高と利益がともに予想を上回った。売上高は初めて10億ドルを超えた。


提供:Zoom

 第2四半期の総売上高は、前年同期比54%増の10億2100万ドルだった。非GAAPベースの純利益は4億1510万ドル、1株当たり利益は1.36ドルだった。

 アナリストは、売上高を9億9096万ドル、1株当たり利益を1.16ドルと予想していた。

 創業者で最高経営責任者(CEO)のEric Yuan氏は声明で、「第2四半期は、堅調な収益性とキャッシュフローを実現しつつ、四半期売上高として初めて10億ドルを達成した」と述べた。「また当期はUCプラットフォーム以外への拡大でも、いくつかの大きな節目を迎えた。『Zoom Apps』(Zoom連携アプリ)をリリースし、50種以上のアプリを直接Zoomで利用可能にしたほか、オールインワンのデジタルイベントサービス『Zoom Events』をリリースした。現在当社は、従業員が10人を超える50万社以上を顧客に持つグローバルブランドとなっており、仕事、コミュニケーション、コラボレーションを再考している組織や個人をサポートできる、非常に優位な立場にある」(同氏)

 第2四半期の業績は堅調だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大で、企業と個人にビデオ会議ツールが一気に普及した前年同期と比較すると見劣りする部分もある。

 最高財務責任者(CFO)のKelly Steckelberg氏はカンファレンスコールで、「これで、コロナ禍が始まってからの前年同期との比較を一巡したことになるが、顧客の購買パターンがより慎重で計画的なものに戻っていることに注意を払うべきだ」と指摘した。「第2四半期および上半期は、売上高、収益性、キャッシュフローが堅調だった一方、その他の指標は、とりわけ前例のない前年同期と比べると、正常化しつつある」

 同社によると、新規顧客なども売上高の伸びに貢献した。

 第2四半期終了時点で、直近12カ月の売上高に10万ドル以上寄与した顧客は、前年同期比約131%増の2278社だった。従業員10人超の顧客数は、前年同期比36%増の50万4900社だった。

 また、ARRで100万ドル以上を支出する法人顧客は前年同期比77%増加した。

 「Zoom Phone」と「Zoom Rooms」の成長も加速した。

 8月には、Zoom Phoneの契約シート数が最初の100万件を達成してからわずか8カ月後で200万件に達した。

 同社は、第3四半期の売上高が10億1500万〜10億2000万ドル、2022会計年度通期の売上高が40億500万〜40億1500万ドルになると予想している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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