郊外の幹線道路を車で走っていると、ニッコリと笑った太陽が目に飛び込んでくる。家電量販チェーン「コジマ」(本社:宇都宮市)の看板だ。
かつては全国どこでも見られた、お馴染みの看板。しかし、コジマのブランド転換が進んだ今、こうした光景は「過去のもの」となりつつある。残りわずかの「太陽看板」を記録するため、全国を駆けるマニアに思いを聞いた。
看板撮るため150店舗以上を訪問
「え!?マジ!?!?」
「知らんかった…」
2021年7月14日、あるツイートに驚きの声が寄せられた。ツイート内容は、かつて全国どこでも見られた「太陽看板」のあるコジマの店舗が、現在はごくわずかになっている、というものだ。
「(拡散してくれたユーザーの)心の中に、かつての太陽看板のコジマの記憶があるということを実感し、嬉しく思いました」
投稿者の昭和日記さんは、8月7日、J-CASTニュースの取材に対し、ツイートへの反響に思いを語る。昭和日記さんは今から9年前の2012年から、関東を中心に「太陽看板」があるコジマの店舗を訪問、写真に収めてきた。訪れた店舗は、すでに閉店したものも含め、150店舗以上にのぼるという。
普段から商業施設の写真を撮るのが好きだという昭和日記さん。太陽看板の写真を撮り始めた12年は、コジマが家電量販大手・ビックカメラ(本社:東京都豊島区)の子会社となった時期だ。「店舗の閉店が多く見受けられたことから、(看板が)いつか消滅してしまうのではないかという風に考えておりましたので、写真に収めることにしました」