XDOの「Pantera Pico PC」は、手のひらサイズの超小型PCだ。もうまもなくクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募り始めるとしている。
手のひらに収まる小型PCはECSの「LIVA Q」が先駆けというイメージがあり、それに続きCHUWIの「LarkBox」やGMKの「NucBox」などが投入されてきた。Pantera Pico PCはこれらに続く製品である。
プロセッサにCeleron J4125を採用しているため、一見LarkBoxやNucBoxと同じ構成だと思われたが、実際はちょっと違う。LarkBox/NucBoxはいずれもUSB 3.0×2だけなのだが、Pantera Pico PCはUSB 3.0×3、USB 2.0とポートが多い。そのため筐体サイズは66.5×66.8×44.5mm(幅×奥行き×高さ)と、以上に挙げた製品より一回り大きい。
【表】サイズ比較 | ||||
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製品名 | 幅 | 奥行き | 高さ | 体積 |
Pantera Pico PC | 66.5mm | 66.8mm | 44.5mm | 19万7,678立方mm |
LarkBox | 61mm | 61mm | 43mm | 16万3立方mm |
LIVA Q | 70mm | 70mm | 33.4mm | 16万3,660立方mm |
加えて側面は質感が高く、重量感もある金属フレームを採用していて、カラバリを複数用意。天板はちょっと浮いたデザインとなっていて、そのフチがブルーLEDで光るようになっているなど、デザイン的にこだわった仕上がりとなっている。
さらに、送られてきたサンプルには本体とACアダプタを収納するためのキャリーケースが添付していた(実際の製品は付属しなさそうだが……)。オプションでは、本体とほぼ同じサイズの小型プロジェクタを用意するなど、既存製品とは一味違う雰囲気を醸し出している。
さてスペックだが、Celeron J4125を搭載していることからもわかる通り、あくまでもライトな用途向けだ。試作機ではデュアルチャネルのLPDDR4メモリ8GB、ストレージにM.2 2242 SATA SSDが採用されていたが、メモリは2GBから選択でき、より大容量なSSDや512GBのeMMCも用意するとしている。なお、メモリ2GBからなのはOSとしてUbuntuも対応するからである。
本機にはファンの回転速度の自動制御がないらしく、常時フル回転となっている。騒音の大半が風切り音であるためさほど不快ではないが、静かな場所では気になる。室温28℃の環境では、CPU温度が70℃を超えることがなかったが、SoC上限までは35℃近く余裕があるため、ファームウェアのアップデートによるファン速度の改善に期待したい。
PCMark 10で性能を計測したところスコアは1,801と、このクラスとしては平均的であった。実際の使用感としても、通常のデスクトップやWebブラウジング程度ではまったく支障がない性能である印象だ。唯一IEEE 802.11acが867Mbpsではなく433MbpsのIntel Wireless 9462であることが気がかりだが、Celeron J4125だとこれぐらいでも十分だろう。
このタイミングだとJasper Lakeを採用してほしかったが、小型PCでもインターフェイスや所有感を妥協したくないのなら、Pantera Pico PCは良き選択肢になるだろう。
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