NVIDIA、Ampereアーキテクチャ採用のプロ向けミドルレンジGPU「NVIDIA RTX A2000」

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NVIDIA RTX A2000

 米NVIDIAは、プロフェッショナル向けのミドルレンジGPU「NVIDIA RTX A2000」を発表した。価格は450ドルで、10月の発売を予定している。

 NVIDIA RTX A2000は、プロ向けRTXシリーズGPUとしては初となるミドルレンジ製品。Ampereアーキテクチャを採用し、3,328基のCUDAコア、26基の第2世代RTコア、104基の第3世代Tensorコアを搭載。演算性能は単精度浮動小数点(FP32)で8TFLOPS、RTコアで15.6TFLOPS、Tensorコアで63.9TFLOPSを発揮する。前世代と比べ、3Dモデリングでは1.5倍、シミュレーションではFP32の場合で2倍、レンダリングでは5倍の高速化を謳う。

 リアルタイムレイトレーシングやAIアクセラレーションなど、RTXシリーズの持つ様々な機能を備えながら、ロープロファイル設計かつカード長は約16.8cm(6.6インチ)とサイズをコンパクトに抑えた。占有スロット数は2スロットとなる。

 標準的なワークステーションでの利用だけでなく、高性能化と省スペース化の両立が求められる用途でも活用できるとする。また、メモリにECC対応の6GB GDDR6(クロック6,001MHz、バス幅192bit)を採用しており、完全性や信頼性が必要な医療や金融分野での活用も見込む。

 バスインターフェイスはPCI Express 4.0 x16、ディスプレイ出力はDisplayPort 1.4を4基装備。最大消費電力は70W。

上位製品としてはNVIDIA RTX A6000、A5000、A4000がこれまでに投入されている

 あわせて、コラボレーションツール「Omniverse」向けには、Uberマテリアルシェーダーの「Omnisurface Material Shader」や、画像から3Dメッシュを作り出す「GANVerse3D」、BlenderにOmniverse Universal Material Mapperを組み込んだ「Omniverse for Blender」、Adobe Substance 3Dとの連携機能となる「Substance 3D Plugin for Omniverse」などを発表。現在アーリーアクセスで提供しているOmniverse Enterpriseについては、今秋にも提供を開始する見込み。

 そのほか、映像内の同社CEO Jensen Huang氏を含め、フルデジタルで作られたGTC 2021基調講演のメイキングを公開予定。制作はOmniverseを活用してリモート作業で進めたという。セッションは米国時間8月11日11時より開始となる(日本時間12日3時、参加登録なしで閲覧可)。

Omniverse for Blender

Substance 3D Plugin for Omniverse

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Connecting in the Metaverse: The Making of the GTC Keynote | Trailer

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