AppleのiPadはタブレット市場で30%超のシェアを獲得していることが明らかに

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Appleは2021年7月28日に2021年第3四半期の業績を報告しており、この中で同社のティム・クックCEOが「iPadにとって2021年の第3四半期は過去10年で最も成功した四半期となりました」と語ったように、iPadの売上は好調を維持しています。そんなiPadの出荷台数に関するデータを調査企業のIDCが公開しており、タブレット市場でiPadが圧倒的なシェアを獲得していることがよくわかります。

Chromebook and Tablet Growth Continued in the Second Quarter Despite On-Going Supply Concerns, According to IDC
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS48120621

Latest IDC numbers reiterate Apple’s dominance of tablet market – The Verge
https://www.theverge.com/2021/7/31/22603371/apple-ipad-tablet-shipments-samsung-amazon-q2-2021

IDCが2021年第2四半期(4~6月)のChromebookおよびタブレットの全世界出荷台数をまとめたデータを公開しました。

Chromebookの同四半期における総出荷台数は前年同期比で68.6%増の1230万台を記録しています。一方、タブレットの同四半期における総出荷台数は前年同期比で4.2%増の4050万台です。特にChromebookは前年同期比で大幅な成長をみせています。

以下の表は2021年第2四半期におけるChromebookの全世界出荷台数(百万台)、市場シェア、前年同期の出荷台数、前年同期の市場シェア、前年同期比での成長率をまとめたもの。最も多くのシェアを抱えているのはHPで、出荷台数は430万台、市場シェアは35%を占めています。以下、Lenovo(260万台:21%)、Acer(190万台:15.3%)、Dell(180万台:14.5%)、Samsung(90万台:7%)、その他(90万台:7.1%)の順に続いています。


IDCのシニアリサーチアナリストであるAnuroopa Nataraj氏は、「多くの新興市場でAndroidタブレットのシェアが増加していますが、アメリカやカナダなどの一部の先進国の学校ではChromebookの需要が増加しています。ヨーロッパだけでなく、学校がプラットフォームの変更に門戸を開き始めているアジアのいくつかの国々でも、Chromebookの需要は増え続けています」と記し、Chromebookの需要増加について説明しています。

そして以下が、2021年第2四半期におけるタブレットの全世界出荷台数(百万代)、市場シェア、前年同期の出荷台数、前年同期の市場シェア、前年同期比での成長率をまとめた表です。最も多くのタブレットを出荷しているのがAppleで、その出荷台数は1290万台、市場シェアは驚異の31.9%。以下、Samsung(800万台:19.6%)、Lenovo(470万台:11.6%)、Amazon(430万台:10.7%)、Huawei(210万台:5.1%)、その他(850万台:21%)です。


新型コロナウイルスのパンデミックによるリモートワークやリモート学習需要で、PCやタブレットの需要は増加し続けていますが、パンデミックに伴う半導体不足が解消され、リモートワークやリモート学習の機会が減るにつれ、Chromebookやタブレットの需要も減少していく可能性があるとIDCは指摘しています。

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