[再]知ろう! インスタントコーヒーの粉の量

デイリーポータルZ

ここのところ、よくインスタントコーヒーを飲んでいる。毎日4,5杯は飲んでいるだろうか。

よく飲んでいる割にはいい加減に入れているので、どうすべきなのか改めて考えてみたい。

そういう素直な記事です。

1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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ふだんの作り方は「さじ加減」以下

最近インスタントコーヒーをガブガブ飲んでいる。のだが、入れ方は極めて適当だ。

インスタントコーヒーの入れ方、以下のようにいい加減な人も多いのではないだろうか。

人差し指でトントンとやりながら、なんとなくの量をカップに入れる。
こんなもんだろうか。
お湯の量もなんとなくだ。
なんなら熱湯だとアツアツで飲めないので水を入れて冷ます。

コーヒーの粉の量も感覚に頼っているし、お湯の量もポットのボタンを押すタイミング次第だ。スプーンを使って測れば文字通り「さじ加減」と言えそうだが、それ以下である。

だから常々味の濃さが毎回違うような気がしているのだ。今日は粉の量もお湯の量もきちんと測って適度な味を探したい。

これがオフィシャル通りのコーヒーの量だ!

とりあえず瓶のラベルに書かれている通りのオフィシャルの入れ方に沿ってコーヒーを作ってみようか。これがこの記事の肝になる。

「約2g(スプーン1~2杯)にお湯140mlが適量です。」と書かれている。ふんふん、なるほど。

スプーン1杯と2杯だとだいぶ違いがありそう……と思ったので、はかりを使って2gを量る。このはかりの最小単位が1gなので、あやふやなところもあるが。

スプーン山盛り1杯が2gだった。たしかに「スプーン1~2杯」だ。

このティースプーンだかコーヒースプーンだかわからないスプーン(ティースプーンはコーヒースプーンより一回り大きいらしい。が、家にこのスプーンと比較するスプーンがない)によると、山盛り一杯で約2gだということがわかった。

これが正真正銘2gのインスタントコーヒーだ!

つねづねインスタントコーヒーの瓶にはオフィシャルの量が書いてあるなと思って数年経ったのだが、このくらいだったのか……と感慨深いものがある。

さて毎回スプーンではかるのも面倒なので(面倒くさがり)、サイズの違うカップに入れてみてそれぞれどんな量に見えるか確認しておきたい。

サイズ違いで4つ用意した。

カップに入れたらどのくらいの量に見えるだろうか。2gのインスタントコーヒーを入れてみる。

違いが見えてきた。

コーヒーカップとマグカップを比較すると、マグカップの方は底が見えますな。

そこにお湯140ml入れる。

それぞれカップで容積がちがうので、この140mlのお湯も具合が違ってくるだろう。入れてみた。

きちんと粉の量とお湯の量を測ってインスタントコーヒーを入れる。インスタントコーヒーにおける整体みたいなものである。

こうなった。

コーヒーカップは1杯分になったのに対して、マグカップにはだいぶ余裕があった。なるほどな~。

(ただただ当たり前のことをやっているだけな気がしてきたが、ぼくと同じくオフィシャルの入れ方がどうなのか気になってるけどやってない人がいるだろうから、そういう人に向けて続けることにする。)

とりあえず飲んでみよう。

いったん広告です

けっこう濃いぞ…?

なるほど、濃いな。

いつも飲んでいるコーヒーより濃い味がした。おれはずっと間違っていたのだ! 舌が貧乏性なのかと思ってすこしショックである。

ところでマグカップにはまだ余裕があるので、いっぱいになるまで入れたらどうなるだろう。

マグカップ(中)はコーヒーカップの2倍、マグカップ(大)はコーヒーカップの3倍と考えて、その分のコーヒーの粉を入れた。

マグカップ(大)が6g(スプーン山盛り3杯)、マグカップ(中)が4g(スプーン山盛り2杯)。いつも目分量で入れている量より多い気がする。が、これがオフィシャルだ。
お湯もそれぞれ3倍の420ml(大)、2倍の280ml(中)入れたらちょうどであった。

さっそく飲んでみよう。

飲む。やはり濃い。

なるほど。やはり濃い。ガブガブ飲むには濃いのだ。舌が貧しいのかと思ってショックを受けている場合ではなかった。好みに合わせて、もうちょっと薄くしてみよう。

マグカップ(中)はオフィシャルでは4g入れていたので、1/4カットして3gにしてみた。

すると……、

最初の目分量で入れたのと同じではないか。

はじめに目分量でいれたのと同じ量になった。2gより多い、4より少ない。目分量で3gをはじき出していたのだ。

ズズ……。ちょうどいい。

おれは間違っていなかったのだ!!

一周して当たり前のところに辿り着いてしまった。オフィシャルは濃い、ぼくは薄いのが好き。そういうことだ。伊達に1日4,5杯飲んでいるわけじゃなかったのだ。たんなる目分量もいい線いっていたのである。

オフィシャルの濃さにはオフィシャルならではの重みを感じつつ、自分は自分の道を歩んでいきたいという思いだ。