ソニー、光と音で空間を彩るグラスサウンドスピーカー–大口径ウーファーでクリアな音広がる

CNET Japan

 ソニーは7月13日、有機ガラス管を震わせて音を出すグラスサウンドスピーカーに新モデル「LSPX-S3」を発表した。ウーファーの口径を広げ、中音域の音質を向上したほか、音楽に連動して揺らぐ「キャンドルライト」を備える。発売は8月6日。想定税込価格は3万9000円前後になる。


「LSPX-S3」

 グラスサウンドスピーカーは2008年に販売価格100万円で高さ1845mmの「NSA-PF1」として登場。その後、デスクトップサイズの「LSPX-S1」を2016年に発売し、今回が3世代目になる。ハイレゾ再生やWi-Fi接続に対応していた前モデル「LSPX-S2」に比べ、ハイレゾ非対応、Bluetooth接続のみにしたこともあり、販売価格を1万円ほど下げた。

 前モデルで35mmだったウーファーの口径を46mmへとサイズアップしたことにより、中音域の音質を向上し、ボーカルの厚みと明瞭度をアップ。広域を再生する独自の有機ガラス管型トゥイーターと下部に儲けたパッシブラジエーターで、幅広い音楽ジャンルに対応可能としている。


前モデルで35mm(左)だったウーファーの口径を46mm(右)へとサイズアップ

 前モデルから引き続き採用する「アドバンスド バーティカル ドライブテクノロジー」は、音の出し方や原理が弦楽器や打楽器に近いため、楽器の生々しさをあますところなく表現。加振器が有機ガラス管の端面をたたき、管全体を震わせて音波を発生させるが、加振器を支える土台の強度、材質、形状を見直すことで、クセや歪みの少ない音質を実現する。

 LDAC、AAC、SBCのBluetoothコーデックに対応し、圧縮した音源も原音に近い広がりある音質で再生する「DSEE」を搭載。2台を同時に接続し、ステレオペアとして使用できるほか、最大100台まで接続できるパーティーコネクト機能も装備する。

 本体にはLEDを内蔵し、32段階での明るさの調整が可能。本体タッチセンサーでもライティングのオン、オフが調整できるほか、キャンドルのように揺らぐキャンドルライトモードは強中弱のほか、音楽連動もでき、ゆれるようなライティングを楽しめる。最大8台まで、時間差による光の連動もできる。

 高さ289mm×外径94mmで、重量約1.1kg。本体側面に通話ボタンを配置し、ハンズフリー通話にも対応する。満充電で約8時間の使用が可能。充電にはUSB Type-Cを使用する。


操作ボタン。通話ボタンも備える