Amazonがブラックな労働環境を隠すために実行した「Twitterでのステマ作戦」が打ち切りに

GIGAZINE
2022年01月27日 16時00分
メモ



Amazonは従業員に対する過度の監視粗雑な感染症対策など労働環境の劣悪さが広く知れ渡っており、企業イメージの改善のためにTwitterでポジティブな投稿を拡散させるプログラムを実施していることも報じられています。そんなAmazonのTwitter部隊が2021年末に解散していたことが関係者によって明かされました。

Amazon abandons influence campaign designed to attract staff | Financial Times
https://www.ft.com/content/90b9a68b-807a-4053-8573-4ceab42909a6

Amazon ends widely mocked scheme that turned workers into Twitter “ambassadors” | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2022/01/amazon-ends-widely-mocked-scheme-that-turned-workers-into-twitter-ambassadors/

「Amazonの配達ドライバーは、忙しすぎてペットボトルをトイレ代わりにしている」というウワサが流れるなど、Twitter上ではAmazonの劣悪な労働環境を指摘する声が広く拡散されています。この状況の中、Amazonは「労働条件の質に関するSNS上での憶測や誤った主張に対処」するためのイメージ改善部隊「フルフィルメントセンター(FC)アンバサダー」を組織し、TwitterにAmazonを擁護するツイートを投稿させていました。

AmazonはFCアンバサダーの存在を2018年に認めており、2021年にはAmazonの広報担当者が「FCアンバサダーはフルフィルメントセンターで働き、個人的な経験を共有することを選択した従業員です。FCアンバサダープログラムは、当社が提供する一般向けのツアーと合わせて、フルフィルメントセンター内の実際の様子を示すのに貢献しています」とコメント。さらにFCアンバサダーが「ユーモアのセンス」によって選ばれていることやFCアンバサダーのアカウント名のルールなども明らかになっていました。

Amazonに存在する「Twitter部隊」の隊員は「ユーモアのセンス」で選ばれている – GIGAZINE


経済メディアのFinancial Timesによると、このFCアンバサダーの関係者から「2021年末にFCアンバサダーが解散し、プログラムの痕跡を全て削除した」という情報を得たとのこと。実際にFCアンバサダーの一員のものと報じられていたTwitterアカウント「@AmazonFCCarol」のユーザーページにアクセスすると、「このアカウントは存在しません」と表示されて過去のツイートを閲覧できなくなっていました。


@AmazonFCCarolの過去のユーザーページをWebArchiveで確認するとこんな感じ。ユーザー名には「Amazon FC Ambassador」と記され、アイコンやカバー画像にはAmazon関連の画像が使われています。また、ツイートの大部分はAmazonのキャリアプログラムや労働環境の素晴らしさなどをアピールするものとなっています。


Financial Timesによると、Amazonの関係者は「FCアンバサダーは目的に到達できず、その活動は裏目にでました」と述べたとのことです。

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2022年01月27日 16時00分00秒 in メモ, Posted by log1o_hf

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