中小企業・個人事業主のマーケティングDXを総合的に支援する株式会社ペライチは、参考にしたいサイトのURLを入力するだけで、AIが目的に合った最適なホームページを自動で生成する「ペライチクリエイトアシスタント」をリリースする。これにより、ホームページ制作にかかる工数・リードタイムを大幅に削減し、SMB (Small Medium Business) の生産性を向上させる。なお、今回のAI実装においては、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 (以下「AWS」) の生成AIに関する技術支援を得て開発を行っている。リリースに先立ち、2024年8月1日(木)、報道関係者様向けにラウンドテーブルを実施した。
■よりお客様に適したページが作成される
発表会は、株式会社ペライチ 代表取締役CEO 安井一浩氏の挨拶から始まった。
ペライチはITリテラシーの高い低いに関わらず、オンラインでビジネスを始めるために必要な機能をオールインワンで提供するサービス『ペライチ』を展開している。『ペライチ』は初期費用不要・月額¥1,465/月 (税込・1年契約の場合) から利用でき、最短即日からのサイト公開が可能だ。2023年には会員数が50万人を突破し、中小企業・個人事業主を中心とする多くのユーザーのビジネス成長を支援している。
しかしながら、「ページ構成を決められない」「社内にノウハウがない」などを理由として、多くの事業者がホームページ制作を業者に発注しているのが現状だ。外注の場合、納品までに11営業日以上かかり、制作費として10万円以上のコストがかかることが、起業したての事業者にとって大きな負担となっている。そうした状況を踏まえ、新機能「ペライチクリエイトアシスタント」を実装した。
「ペライチクリエイトアシスタント」は、参考にしたいサイトのURLを入力するだけで、AIが最適化されたサイトを『ペライチ』で自動生成します。これにより、たとえば大手ECモール等を通じて販売していた事業者が、簡単に自社のオンラインショップを設けたり、過去に作成した古いサイトを簡単に最適化してアップデートすることが可能になる。
今回のAI実装には、AWSの生成AIに関する技術支援を得た。また、今回活用した技術は業界においても新規性の高い取り組みであり、現在特許を出願中。
「ペライチクリエイトアシスタント」であれば、参考にしたいページのURLを入力するだけで、自動的にホームページが生成される。これにより、外注した場合は11営業日以上の納期を要することもあるページ制作が10分ほどで完了する。また、初期費用がかからないため、制作時にかかるコストも大幅に削減できる。
安井氏は「たとえば、居酒屋のページを作る場合、ほかの生成AIだと、何の特徴もない居酒屋のページが作られます。我々の場合、URLを入力すると、そのページの特徴を読み取り、よりお客様に適したページが作成されます。」と、「ペライチクリエイトアシスタント」の優位性を強調した。
同社はこれからも、先進的なテクノロジーを用いて、ユーザーに寄り添うサービスを提供し、ビジョンである「Technology for Everyone 〜テクノロジーをすべての人が使える世界に」の実現を目指していく構えだ。今後のロードマップとして、将来的には累計50万人以上のユーザーのビジネスデータを活用したソリューションを提供することを明らかにした。
株式会社ペライチ 代表取締役CEO 安井 一浩 氏が語る!「ペライチクリエイトアシスタント」の魅力
YouTube:https://youtu.be/vdge3xfwPuc
■地球上でもっともお客様を大切にする企業
引き続き、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 執行役員 デジタルサービス事業統括本部長 佐藤 有紀子氏から、同社のAIに対する取組みについての説明があった。AmazonはEコマースを中心に多様なビジネスを展開しており、「地球上でもっともお客様を大切にする企業」を目指している。どんなサービスでも、常にお客様ファーストで開発を進めている。
AWSは2006年からサービスの提供を開始しており、3400以上の機能と250以上のサービスを提供している。また、お客様ファーストで考えると、コストが重要だ。お客様は常に低価格なサービスをさがしていることから、AWSでは130回以上の値下げを行い、テクノロジーの進化とともにコスト削減の努力を継続している。日本には東京と大阪にデータセンターを持ち、日本だけでも数十万のお客様がAWS利用されている。
Amazonグループは25年以上にわたりAIに投資をおこなっており、AIを活用し様々な事業の自動化を推進している。特にeコマースでは商品の需要予測や在庫計画にAIを活用している。物流センターではロボットによる自立走行が行われている。身近なところでは、ユーザーがAlexaを通じた自然言語での対話を実現している。
佐藤氏は「AWSの生成AI向けテクノロジー、もっとも安全かつ容易に生成AIを導入できるソリューションです。様々なユースケースに対応するため、3つのレイヤーで構成されています。」と説明した。
3つのレイヤーのうち、下のレイヤーはLLMと基盤モデルの学習と推論のためのインフラストラクチャー、真ん中のレイヤーはLLMや基盤モデルを活用しアプリケーションを開発するためのツール、上のレイヤーはLLMや基盤モデルを活用するアプリケーションに利用するものだ。専用の半導体チップによって、コストの最適化とエネルギー消費の削減が実現可能であり、サステナビリティの観点でも優れた選択肢となる。AIモデルには幅広い選択肢があり、最適な品質・コスト・レイテンシーを提供する。
2023年のAWS LLM 開発支援プログラムでは、国内に法人または拠点を持つ17の企業・団体を支援した。2024年は新施策として、AWSジャパン生成AI実用化推進プログラムを実施する。本プログラムは、「モデル開発者」向けと「モデル利用者」向けの2種類で構成される。
「モデル開発者」向けのプログラムでは、お客様独自のデータを活用し、ビジネスの目的に合わせたファインチューニング、継続的な事前学習、または新規モデル構築などの手法を用いて基盤モデル自体をカスタマイズすることで、ビジネス課題の解決に取り組むお客様を支援する。
一方「モデル利用者」向けのプログラムでは、公開されている基盤モデルを活用し、さまざまな手法によりモデルの応答をカスタマイズすることによってビジネス課題を解決するお客様を支援する。総額で1000万ドル規模のサービスクレジットを提供し、生成AIの実用化を加速させる構えだ。
なお、ペライチでは、2024年8月5日(月)から「ペライチクリエイトアシスタント」の無料モニターを募集中だ。気になる人は、この機会に無料で体験してみよう。
https://peraichi.com/landing_pages/view/peraichi-create-assistant
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