次のステージへの進化。
最近のロボット掃除機、すごいですよね。水拭きは当たり前ですし、ゴミだって自動回収ドック搭載モデルが増えていて、なんなら洗浄までする「全部入り」なロボットも珍しくありません。
もう、人間の仕事はあらかた自動化されて、さすがにロボット掃除機の進化は一旦終わりを遂げた。〜Fin〜。
いや、ちょっとまって。ごめん訂正。全然終わってなかった。
「Roborock S8 MaxV Ultra」の登場によって、進化の終わり説は否定されました。なんとこの子、「腕」が生えたのです。
ロボットにある日腕が生えた。しかも伸びる
ロボット掃除機の欠点って何だと思います? はい、そうです。四隅がてんで苦手なところ。
まぁしょうがないですよね。ロボットって丸いけど部屋はだいたい四角。“四角い部屋を丸く掃く”とは良く言ったもので、そこは人間が腕を伸ばして掃除機をかける最後の仕事。
…だと思っていたのですが、ロボットが人間に変わって腕を生やしたのです。
…おわかりでしょうか?
届かないなら届くようにすればいいのだ!を物理体なギミックとして実装。
隅っこに差し掛かったときに、みょんっと腕を生やす(伸ばす)ことで、端っこジャストまでしっかりとサイドブラシを当ててゴミをかき込んでくれるのです。
いや、まさかこんなダイレクトな方法で端っこへの弱点を解決するなんて…。でも確かに理にかなった方法ですよね。柔軟な発想と技術力を持って、ロボットの改良、強化、パワーアップ。ロマン解決だなこれ。
さらに、壁際まで水拭きが可能な「壁キワ用モップ」も搭載。隅まで1.68mmまで迫ってしっかり拭き取ってくれる、徹底した端っこ絶対許さないマン。
もちろん、端に強いだけじゃなくてベースの掃除能力もツヨツヨです。
吸引力はシリーズ最高となる10,000Pa。エントリーな掃除機だと2,000Paあたり。前モデル(S7 MaxV Ultra)で5,100Paなので、ほぼ倍というヤケクソなパワーアップ。ラバーブラシにもメンテが楽になる髪の毛除去機構も備わっています。
水拭き用モップは、毎分4,000回の振動で汚れにアプローチ。
最近は回転モップ式のロボットも増えていますが、頑固な汚れには高振動での掃除の方が良いとのこと。なるほどなぁ。
ドック理想的な全部入り。洗剤まで自動投入
充電ドックも進化。
これまでもRoborockの上位モデルは自動給水や自動ゴミ回収機能が備わっていましたが、最上位フラッグシップたるこの「Roborock S8 MaxV Ultra」では…
1.温水モップ自動洗浄: モップを60℃の温水で自動洗浄
2.自動モップ乾燥: 熱風でモップを乾燥させ、臭いやカビの発生を防ぐ
3.自動給水: モップの給水を自動で行い、手動での水補充が不要
4.自動ゴミ収集: 2.7リットルの容量で最大60日分のゴミを収集
5.洗剤自動投入: 大容量タンクで洗剤を自動投入、モップ洗浄にも使用する
といった5つの機能が備わった全自動ドックに仕上がっています。
モップは温水で洗うことで汚れも落ちやすくなりますし、しっかりと乾かしてくれるので雑菌が増えるリスクも防げます。さらに、これまでは給水のたびに人間が入れなくてはいけなかった床拭き用の専用洗剤すらもはや自動化。
人間がやることは? と聞かれたら、もう水を補給する、汚水を捨てるくらいでいいんじゃないかな。ごみ捨ても2カ月に1度でOKらしいので!
賢さは今作も健在。ペットの見守りもできる
センシングシステムもアップデートされています。
レーザーによる正確なマッピングに加えて、物体認識に3DストラクチャードライトとRGBカメラの2眼構成。最大73種類の物体を認識して回避してくれるそうな。つまり、これまで以上に片付けをサボれるってわけですね。ありがてえ…。
さらには、ペットを認識して避ける機能や、掃除中に見つけたペットの写真を保存する機能、家の中でペットを探し出すこともできたりするなど、ペットと一緒の暮らしへも寄り添ってくれるってのもいいアプローチかと。
実際、ペットが居る家庭ほど、こうした高機能で高い清掃力のロボットが必要なんだよね。きっと。
値段もプレミアム30万円。でも、今なら何故か11万円も値引き
こんな高性能なロボットですから、お高いんでしょう? と思われるかもしれません。はい、正直値段もプレミアムで、参考価格は30万7,780円。
面倒な床掃除が水くみ、水捨てだけになるとはいえ、手を出すにはやはりそれなりに覚悟が必要。でも、なんだか不思議なことが起こっています。
現在ヤマダウェブコムでは早期予約キャンペーンで19万7,780円という驚きの11万円オフ。なんだか今買わないともう買える機会ないんじゃないか? とまでソワソワさせてくれる値段になっていますね…。
販売はヤマダ電機とヤマダウェブコムでの限定販売となっているため、Amazonや楽天のセールを狙うとかではなく、確実に安い今がチャンスだと思います。
ロボット掃除機の進化はまだ終わっていなかった
昨今の「全自動」ドックによって、進化が行き詰まった…。
そんなふうに思っていた自分をぶん殴りたいですね。僕は何で諦めた顔していたんだ…と。こんなにも目に見えるところに課題があって、「Roborock S8 MaxV Ultra」はこんなにもストレートなアプローチで解決して、人間はさらに楽できるようになったじゃないか! と。
ほんと、ロボット×家電×テクノロジーの未来の可能性はまだまだ未知数だなぁ。
今後も、人間が感じるちょっとしたストレスを解決してくれるロボットが生まれて来そうだよね!
さて、そうなると…次は何が生えて来ますかね? 尻尾? 足? さて、なんだろうね。
Source: Roborock