その笑顔、ムリしてなぁい?
客商売はどうしても、愛想よく接客する必要がありますよね。無愛想な店員さんよりは、多少なりとも気さくに見えた方が気持ち良く買い物ができると思います。
AIで笑顔をトレーニング
7月からイオンリテールが導入したのが、顔と発声をAIで判定し、可視化と標準化ができるというInstaVR株式会社の機械「スマイルくん」。
カメラと画面に向かって笑顔を作ると、ゲーム感覚で経験値が貯まってレベルが上がり、難易度やバリエーションが変化するとのこと。
従業員も楽しく笑顔のトレーニングができます。
笑顔と挨拶が約1.6倍に向上
8店舗で働く約3,400人で実証実験を行なったところ、お客さんへの笑顔と挨拶の実施率が3カ月で約1.6倍に向上したのだそうです。
今後は240店舗で「スマイルくん」を導入する予定。これで売り上げも数倍になったら万々歳ですね。
日本以外だとどーなの?
一方で海外のスーパーや小売店では、愛想の悪い店員さんは割と当たり前に存在します。客側も慣れたもので、愛想がなくても買い物が完結すれば問題ないという感じです。
まぁ中にはめちゃくちゃフレンドリーで、世間話を始めて、平気で後ろを待たせちゃう店員さんもいますけどね。
海外からの反応
SCMPいわく、海外の人からすると「人はそれぞれ違うし表現もさまざま。機械で笑顔を標準化するなんてバカげている」や、「笑顔は美しく心が感じられるもので、商品のように扱われるべきではない」などの意見があるそうな。
これはディストピア?
「日本では横柄な客によるカスハラも相手にしなきゃいけないのに、AIから笑顔を強要されるなんてまったくディストピア(絶望郷)だぜ」。もしくはNetflixの近未来ディストピアドラマ『ブラック・ミラー』の始まりみたいだと感じるようです。
思えば「スマイル0円」なんてサービスも日本ならではの思い付きですよね。日本と海外では、視点がこんなに真逆なのが興味深いですね。
Source: NEW ATLAS, X, SCMP, InstaVR, ITmedia NEWS
Reference: McDONALD’S