Instagramの親会社であるMetaが、Instagramのフィード上に新たな広告表示をテスト中。Instagramにはすでに広告が導入されていますが、新広告「Ad Break」は、ユーザーの意思ではスキップできないタイプの広告になっています。
見るしかない…
新広告Ad Breakは、現在はまだテスト段階。一部のユーザーにテストとして表示されているようです。
Ad Breakが表示されるのは、Instagramのフィード画面。ツツツーっとスクロールしていくと、ランダムで表示され、表示されると一定時間スクロールできなくなります。つまり、広告を容易に飛ばすことができない仕組み。見るしかない。広告を飛ばせるまでの秒数も表示されており、動画やゲームに挿入される広告でよくあるタイプです。
Ad Breakが表示されたというXユーザーが、画像と動画をXにポストしています。スクリーンショットされた画像には、以下のような内容が書かれています。「広告ブレイクを表示しています。広告ブレイクは、Instagramで広告を見る新たな方法です。観覧を続ける前に広告を視聴する必要がある場合があります」。
Holy moly! Meta seemingly is now forcing us to watch ads in our feeds on Instagram!
The app legit stopped me from scrolling past this ad which is just a bonkers move to me. pic.twitter.com/740EXjGyl2
— Dan Levy ✡ דניאל לוי (@TheDanLevy) June 1, 2024
米Gizmodo編集部がMetaにコメントを求めたところ、以下の回答がきました。
私たちは広告主にとって価値があるフォーマットを常にテストしています。
テストの結果から、正式に変更となる場合は、アップデート情報を提供いたします。
進む広告導入
ユーザーからしたら、「ユーザーよりも広告主が大切なのか!」と言いたくなります。しかし、広告主がいないと、無料サービスとしての運営継続は難しく、またユーザーがいないと広告主もつきません。運営側は常に両者の板挟みで、バランスをとるのが大仕事。
とはいえ、昨今は広告よりの流れを感じます。とくに、Metaのように莫大な数のユーザーを抱え、ユーザー数増加に頭打ちを感じるサービスは、各ユーザーのフィードに何かしらの金策をねじ込んでいくしかないのでしょう。
ストリーミングサービスでは、海外でNetflixが広告あり定額プラン、Amazonプライムビデオが広告表示を導入。YouTubeは自身の脆弱性を正し、広告ブロックがついたアプリでの視聴をほぼ不可能にしました。TikTokも、今回のInstagramと似たタイプの広告表示のテストを実施。
InstagramのAd Breakはあくまでもテスト中であり、本導入されるかどうかはまだわかりません。