イヤホンと言っても、値段も機能もデザインも多種多様。選ぶ人が求めるものもいろいろ。
その中で「ランニング」に適したものを、イヤホンをレビューしまくっている米GizmodoのRashid記者がピックしました。
趣味はランニングです。一時的にやめていたこともありましたが、けっこう長いこと続いています。
私はヘッドホンが好きですが、走るのには向きません。どうしたって熱がこもるし、汗たれちゃうし。走るとなったらやっぱりイヤホンになります。
イヤホンの中でも、ランニングに適しているのはオープン型。周辺音が聞こえるので安全です。オープン型のメリットは周辺音の取り込みにあるので、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能は搭載されていないことがほとんど。なので、周辺音をシャットダウンして使うシーンがマストな人は、ランニング専用として割り切って別購入する贅沢が必要になります。
バッテリー&防水で選ぶなら:Cleer Arc II
2012年カリフォルニア生まれのオーディオメーカーCleerのイヤホン。これ、発売以来ずっと愛用しています。ランニング用としてオススメしますが、私はランニングだけでなく日常ずっと使っています。気がついたらつけっぱなしで歯を磨いたり顔を洗ったりしている日も。防水・防汗IPX5なので水周りでも気になりません。
なぜこんなに日常に溶け込んで使っているかというと、バッテリーもちがとてもいいから。トータルで35時間(本体8時間、充電ケース27時間)バッテリーがもちます。充電するのは週に1回、2時間ほどです。
非常にオススメなのですが、あえて悪いところをあげろと言われたら…、後述するBose Ultra Openほどつけてる感じがしない!とは言えないところ。着けてる感はあります。数時間すると耳が疲れて外そうかなってくらいにはあります。
その分、グリップというか密着感は高いので、ラン二ング途中で落とす心配もないのですが。ちなみに、ANCはついてません。
空間サウンドクオリティで選ぶなら:Oladance OWS 2
まるでステレオスピーカーで音楽を楽しむかのようなサウンドを誇るのがこちら。
イヤホンなのに、耳に直接的に音が届くというより、空間内でバックグラウンドミュージックを聞くかのうようです。これ以上ないってくらい周辺音との調和がいいイヤホン。全体的なサウンドクオリティが高いのですが、特にミッドレンジがいい!
ランニング時はもちろん出勤時に使うときもありますが、動作は非常にスムーズで周辺音が聞こえることでリアルとの繋がりを保てます。ANC機能なしなので、地下鉄に乗る時だけはちょっと他のイヤホンにしたくなりますけどね。
残念ポイントはデザイン。まず重い。片方で12.7gなのですが、これBose Ultra Openが6.3g(ちょうど2倍)なことを思えばけっこうです。
そして重いうえにデカイ。耳の後ろに回るパーツもデカくて重い。このせいで、装着バランスがうまくいかないと、落ちちゃうことも。ランニングでは気にならないのですが、ランニング前のストレッチなど、頭を横に傾ける動作が入ると落ちやすい。微妙デザインは充電ケースも同じで、ケースもデカすぎる。パンツのポケットに入れずらいよー。
デザイン以外では、バッテリーもち19時間と他と比べて少し短めなのも短所です。
美デザイン&装着感で選ぶなら:Bose Ultra Open
レビューしたとき「ハイテクジュエリーみたい」と思いましたが、その感想は大袈裟ではないと思います。本当にデザインが美しいんです。価格以上の高級感があります。
オフホワイトとメタルのボディは、イヤホンというより未来的なアクセサリーのよう。カラバリは黒もあって、こちらはメタルがより目立たないデザイン。同じオープン型でもいままでにないデザインですよね。充電ケースはよくあるデザインですが、大きすぎずポケットにもすんなり。
正直、ランニングしない人=周辺音を取り込みたくない人にとっては、ANCなしでこの価格は高いと思います。が、今回はランニング用イヤホンなので自信をもってオススメできます。
今回ピックした3つの中では、Bose Ultra Openの装着感のよさは群を抜いてトップ。着けていること完全に忘れるレベルです。40時間ぶっ続けで装着しても「あれ、着けてたっけ? あ、着けてたわー」くらいなもんです。それほど軽い。それほど圧迫感なし。
周辺音もしっかり聞こえるので、ランニングには適しています。バッテリー持ちはイマーシブオーディオモードで7.5時間、なしで4.5時間。充電ケースはイマーシブオーディオモードで19.5時間、なしで12時間。