Xboxアプリがアップデート。目玉は画面が広く使えるモード

Windowsやモバイル用ゲームのXboxアプリが、11月末にアプリのアップデートを発表しました。

今回のアップデートでは、モバイル以外の携帯ゲーム機など小さな画面でのアプリの動作にいくつかの変更が加えられることになります。その1つが新たな「コンパクトモード」で、Windowsベースの携帯ゲーム機を使用する際にサイドバーが折りたたまれて、ゲーム画面を広く使えるようになるというものです。

これまでそれらの携帯ゲーム機では、小さな画面の上に小さなテキストやごちゃ混ぜな感じのサイドバーに煩わされることもありましたが、このコンパクトモードでより使いやすくなるようです。

ROG AllyやLegion Goとも連携

Microsoft(マイクロソフト)は、今回のアップデートでASUSのROG AllyLenovoのLegion Goなどの携帯ゲーム機でもコンパクトモードが利用可能だとしています。

また、ASUSやほかのメーカーとも提携しているとのことで、ROG Allyではアップデート後にコンパクトモードがデフォルト設定されるようにしているとのこと。

アップデートにはほかにも、Xboxアプリの通知ドロップダウンタブに未読の通知のみを表示させるオプション、診断やトラブルシューティングの際に役立つ新しい「ゲームサービス修復ツール」なども追加されています。

Xboxアプリはまだ完成していない

今回のアップデートは、最低限のものだと感じられますが、Xboxアプリが良い方向へと向かっていることは示しているといえるでしょう。アナログスティックや十字キーでメインページからサイドバーへアクセスするのは、まだ少し面倒だったりしますしね。

例えばSteamOSなどは、欠点はまだあるものの携帯ゲーム機のUIはより良くなっています。また、Nintendo Switchはインストールされているすべてのゲームタイトルを簡単に操作できます。そう考えると、Xboxアプリはまだ完成していない、といえるかもしれませんね。

Windows 11の互換性や機能にも左右される

Windows 11には、昨今の携帯ゲーム機とより互換性を高める機能が不足していることもいえるかもしれません。例えばUIスケーリングやコントロールマッピング、ゲームを即座にフル起動するためのランチャーなどがないのです。

Legion Goが発売されたときも、独自のUIであるLegion Space UIは少し微妙なものでした。このUIもSteamやEpic Games Storeといった外部アプリを経由してゲームライブラリにアクセスしなければなりませんでしたし、Windows 11の制約を受けている感じでした。ROG Allyでも同じような問題はありました。

以前Microsoft内部からリークされたビデオでは、エンジニアが携帯ゲーム機用のWindowsのベーシックバージョンを作成する実験が行なっていることが示されました。

このときにアナログスティックやフェイスボタン(ABXYなどの4つのボタン)を使用する小型ディスプレイのコンソールで使用するのにWindowsを再調整する方法など、おおまかな概要が語られています。

このあたりも含めて、Windows自体の最適化も携帯ゲーム機の使いやすさに影響を与えていくと考えられます。とはいえ、今回のXboxアプリのアップデートは、その一歩として使いやすさを向上させたといえるでしょう。