コロナ禍で宅飲みが増えた結果、肝炎が急増したらしい…

日本ではどうだったんだろう?

世界的なコロナ大流行によるパンデミックは、人々のライフスタイルにも大きな変化をもたらしました。

流行当初のロックダウン期間中、米国内では自宅でのアルコール飲料の消費量が急増。あれから3年の時を経て現在、肝炎患者の入院や死亡が大幅に増えていたことが明らかになっています。

コロナ禍でアルコール起因の肝炎が急増

医学ジャーナルの「American Journal of the Medical Sciences」には先月、米国内37州において2016年から2020年までの間に報告されたアルコールに起因する肝炎で入院となった事例を分析したレポートが掲載されました。

このところ米国では、飲み過ぎを原因とする肝炎の発症が増加の一途をたどっており、2016年から2019年にかけて、前年より平均して5.1%増の入院患者数が報告されていました。しかしながら2019年から2020年にかけては、その増加率が前年比12%増を上回り、19万を超える入院報告があったそうです。

年齢別に見てみると、18歳から44歳の若い年齢層においては2020年の増加率は前年比20%増に。一方、性別で見ると、通常は男性患者のほうが多い傾向にあるものの、2020年は女性患者の増加率のほうが高かったんだとか。

さらには、アルコールに起因する肝炎で死亡した人も2020年に大幅に増加。前年比24%増を上回って、死者数は1万1000人を突破。ちなみに2020年当時、米国では自宅でのアルコール消費量が急激に増えたことが懸念されていました。

幸いにも、パンデミックが落ち着くにつれて、米国内での全体的なアルコール消費量も肝炎の入院患者数も減少傾向に。家にこもってアルコール飲料を過剰に飲んでいたライフスタイルが、いかに危険だったかを振り返ることができる状況にまで変わってきました。とはいえ肝炎の進行には時間がかかるため、将来的な影響も心配されています。

なにはともあれ、健康に長生きするためにも飲み過ぎは絶対にいけません。