ノートのメーカーである「大栗紙工株式会社」の公式Twitterが、今年4月につぶやいた以下のライフハックツイートが、11万いいねを超えてバズった。
「今日の雨でノートを濡らしてしまったら……
冷凍してください!
①表面の水分をタオルでとる(中をめくっちゃダメ)
②ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍
③取り出して軽く振って霜を落とし、ペーパータオルにはさみ雑誌でプレス(1~2日)
ドライヤー使うと波打ちます。」
“ライフハック”とは、日常や仕事でちょっと役に立つアイデアやテクニックのこと。そんなライフハックネタを、大栗紙工のように有名企業が公式で公開していることも少なくない。
そこで今回は、企業公式が教えるライフハックを8つ厳選して紹介していこう。
(1)ドミノ・ピザ/冷めて固くなったピザをふっくらさせるライフハック
宅配ピザを大きめのサイズや多めの枚数で注文した際、食べきれずに翌日に持ち越してしまうこともあるだろう。宅配ピザ大手のドミノ・ピザの公式Twitterは、こうした場面で使えるライフハックを紹介している。
冷めて固くなってしまったピザにふんわりとラップをかけ、同時に水を入れたコップも一緒に電子レンジに入れて、500Wで1分弱加熱。これだけでピザがふわふわ・もちもちに復活するという。ちなみに、冷凍状態なら3分弱の加熱とのことだ。
(2)日産自動車/夏場に知っておきたい車内温度を下げるライフハック
炎天下に長時間の駐車をしていた車内が、異様なほど高温になってしまうのは真夏のあるある。この問題を緩和してくれるライフハックを、自動車メーカーの大手・日産自動車が公式Twitterで紹介している。
それは“白いタオルをハンドルにかけておく”という簡単なもの。日産によるとこのシンプルな対策で、ハンドル周りの温度が63℃から43.5℃にまで抑えられたという。
ほかにも、高温になった車に乗り込む前に、「助手席後ろの窓を開ける」、「運転席のドアを5回開閉する」だけでも、かなり車内温度を下げられるそうだ。
(3)ダイキン/暑い日に部屋を効率的に冷やせるエアコンのライフハック
エアコンなどのメーカーであるダイキンは自社サイトにて、サマーシーズンに活用したいライフハックを公開中。
暑い屋外から帰宅して部屋に熱気がこもっている際は、すぐにエアコンをつけたくなるものだろう。だが、一旦空気の通り道ができるように部屋の端と端の窓を開け、こもった熱気を逃がしてからエアコンをつけることで、効率的に部屋を冷やせ、電気代も節約できるという。
(4)KASHIYAMA/スーツのスラックスのシワをつきにくくするライフハック
オーダースーツの専門ブランドKASHIYAMAもTwitterでライフハックを紹介している。仕事でよくスーツを着るビジネスパーソンにとって、スラックスに付いてしまうシワは悩みの種だが、このライフハックを使えばそんな悩みが解消されるかもしれないのだ。
それは、脱いだスラックスをハンギングするときに、ベルトを着けたまま、ベルト側が下にくるようにするという単純なもの。こうすることで、ベルトの持つ重みでスラックスが下方向に引っ張られ続けるため、自然とシワが伸びるという。
(5)日清食品/3分計るタイマーがないときに使えるおもしろライフハック
次は、日清食品の看板商品『カップヌードル』の公式Twitterで紹介されていた変わり種ライフハック。
お湯を入れて3分待つだけの簡単さが魅力の『カップヌードル』だが、3分を計るタイマーがないときは、お湯を入れてから「シーフードヌードル」と180回数えると、ほぼ時間が3分になるという。
(6)カインズ/カレーで汚れたタッパーを一発でキレイにするライフハック
ホームセンター・カインズの公式Twitterアカウントのひとつである「となりのカインズさん(カインズ公式)」。こちらで、カレーを保存しておいたタッパーを洗う際に、油がなかなか落ちないという悩みを解消してくれるライフハックが紹介された。
その方法は、タッパーの中に食器用洗剤を2滴ほど垂らし、水を容器の半分まで入れ、そこに手で少しちぎったキッチンペーパーを1枚入れて蓋をし、思いっきりシャカシャカ振るいうもの。
このカインズが紹介するライフハックは、筆者が実際に試してみたので、結果もお伝えしたい。
半信半疑で試してみたところ、本当にきれいに脂汚れが取れて驚き。スポンジなどで泡立てるよりもきめ細やかな泡が立ったのが決め手だったのだろう。手も汚れにくいので嬉しいライフハックだった。
⑦「紀文」/包丁やまな板を使わずはんぺんを切り分けられるライフハック
おかずにおつまみにと重宝する食材・はんぺん。そんなはんぺんにまつわるライフハックを紹介しているのが、練り物メーカーの老舗・紀文の公式Twitterだ。
その方法は、「定規を両手で持ち、袋の上からぎゅっと押し当てることでカットできる」というもの。
この紀文のライフハックも、実践してみた。30cmの定規と紀文の『はんぺん 大判』を用意。
やってみると確かに簡単で、とてもスムーズにカットできた。今回は、縦・横・斜めと袋の上から定規を入れ、合計16ピースにカットしてみたが、まさに“あっという間”である。細かくカットしようとすると袋の空気が邪魔をすることがあるので、その際は袋を少しだけ開けておくのがポイントだ。
(8)大栗紙工/濡れたノートがシワにならない大バズりしたライフハック
最後に紹介したいのは、冒頭でもお伝えしたノートメーカーの大栗紙工の公式Twitterがツイートし、11万いいね超えを達成したライフハック。
創業1930年という歴史のある大栗紙工は、光の反射を抑えた目にやさしいノートとして人気を博している『まほらノート』の販売で知られる企業。そんな大栗紙工が紹介したのが、濡れたノートがシワにならないようにするライフハックだった。
ノートを濡らしてしまったら、まずは中をめくらずに表面の水分をタオルで取った後、フリーザーバッグに入れて口を開けたままなんと24時間冷凍する。24時間後、取り出してから軽く振って霜を落としたら、ペーパータオルに挟み上下から雑誌などで上からプレスすると、シワがつかずに乾かせるというのだ。
この効果的なライフハックネタがバズったことについて、同社の広報にコメントをいただいた。
「Twitterでの反響には驚かされました。実はこの方法は、図書館や考古学でも、書物の復元や保存などの場面で使われる手法で、それを家庭用に再現したものになっています。ポイントは冷凍庫内でノートを立てておくことですね。
ちなみに、こちらは鉛筆書きメインの30~50ページの一般的なノートを想定したライフハックのため、こすると消えるペンなどを使用しがちな手帳には不向きです。また、ノート以外の書籍では材質によっては失敗することもありますので、自己責任の範囲でお試しください」
いずれのライフハックもチャレンジのハードルは低く、効果は抜群なものばかりだった。気になった方はぜひご自身で試してみていただきたい。
(文=A4studio)