寝台特急「サンライズ出雲」お盆・年末年始・GWの臨時列車と停車駅まとめ

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なかなかチケットが取りにくいと言われる寝台特急「サンライズ出雲」。しかし、繁忙期には臨時列車が運行されているのをご存じでしょうか? どうしても、お盆や年末年始、GWなどでサンライズ出雲に乗ってみたければ、臨時列車にも注目してみましょう。定期運行とは停車駅を含めさまざまな部分が微妙に異なっています。

そもそも、サンライズ出雲ってどんな列車なの?

そもそも「サンライズ出雲」は、東京-出雲市間の1,000キロ弱を走る日本で唯一の定期運行寝台特急です。寝台は大きく分けてA寝台とB寝台があるほか、寝台券のいらない雑魚寝席「ノビノビ座席」もあります。

こちらが部屋数も多くもっとも一般的なB寝台の個室「シングル」(上段)。ほかにも上下にベッドがあるシングルツインやA寝台のシングルデラックスなど、個室はバラエティに富んでいます(筆者撮影)
フェリーの雑魚寝席のような「ノビノビ座席」は、寝台券が不要で安く乗れますが、個室ではなくカーペット敷きなので、長距離乗るにはやや厳しいでしょう(筆者撮影)

サンライズ出雲の列車内は一部2階建て構造になっており、シャワー室やラウンジなども備えた非常に珍しい車両です。ただし、食堂や社内販売はありません。詳しくはこちらの記事でご確認ください。

定期運行のサンライズ出雲の下りは「サンライズ瀬戸」と連結しており、岡山でサンライズ瀬戸は切り離され、伯備線経由で出雲大社で有名な島根県出雲市に向かいます。

こちらは、岡山駅でサンライズ瀬戸と切り離し作業を行っているところ。鉄道ファンなら必見の名物イベントとなっています(筆者撮影)

このようなサンライズ出雲を利用して、お盆や年末年始の休暇に豪華な列車の旅に出かけたいと考えている人も多いでしょう。

現在、サンライズ出雲は毎日運行されており、下りは夜21時50分に東京駅を出発、翌朝9時58分に終点の出雲市駅に到着します。

上りは18時55分に出雲市駅を出発、翌朝7時8分に東京駅に到着。いずれも約12時間もかかる長旅となっています。

かつて、サンライズ出雲はネットでの予約ができず、1カ月前の朝10時にみどりの窓口に並んで購入するしかありませんでしたが、現在はJR西日本ネット予約サービス「e5489」で1カ月前から予約することが可能となっています。

●JR西日本「e5489」は→こちら

こちらがJR西日本のネット予約サイト「e5489(いーごよやく)」の予約画面です。1カ月前の午前10時からサンライズ出雲の寝台席の予約ができます(画像はJR西日本公式サイトより転載)

今でもサンライズ出雲の人気は高く、とくにお盆や年末年始、GWなどの繁忙期には非常に混雑するため、チケットはかなり取りにくくなっています。最新の予約方法については、こちらの記事を参考にしてください。

お盆・年末年始・GWには臨時列車が計4本運行される!

サンライズ出雲は、毎日上り下りそれぞれ1本ずつしか運行されていませんが、繁忙期には臨時列車が編成されます。 

JR西日本の発表によると2023年のお盆時期には通常運行に加え、臨時列車下り91号が2023年8月10日と16日の2本、上り92号が2023年8月9日と15日の2本、計4本が追加で運行されることになっています。

●JR西日本「2023 年夏の臨時列車運転について 」は→こちら(PDF)

もし、お盆にサンライズ出雲を予約したいなら、この臨時列車を狙う方法もあるでしょう。筆者が過去に臨時列車に乗った体験記についてはこちらの記事で確認してください。

ほかにも、サンライズ出雲の臨時列車は、毎年5月のゴールデンウィーク(GW)や年末年始にも編成されています。

2023年のゴールデンウィークは、下り91号が5月2日と7日、上り92号が5月1日と6日が運行されていました。また、2022年から2023年の年末年始は、下り91号が2022年12月30日と2023年1月4日、上り92号が2022年12月29日と2023年1月3日に運行されていました。

こちらは筆者が2022年12月30日の臨時列車に乗ったときの写真です。定期運行は「東海道線」の9番線から出発しますが、臨時列車は「上野東京ライン」の8番線になります。奥に見えるのは9番線で出発を待つ定期運行の列車になります(筆者撮影)

臨時列車は通常下りでは停まらない大阪にも停車!

それでは、もう少しサンライズ出雲のお盆の臨時列車の詳細を確認しておきましょう。

まず、東京駅→出雲市駅(下り)サンライズ出雲91号は、2023年8月10日と16日の2日間のみの運行。東京駅発22時21分、出雲市駅着は翌13時07分となっています。

次に、出雲市駅→東京駅(上り)サンライズ出雲92号は、2023年8月9日と15日の2日間のみの運行。出雲市駅発14時37分、東京駅着は翌6時23分です。

また、臨時列車はサンライズ瀬戸との併結運転は行われず、サンライズ出雲単独の7両編成で運行されますのでご注意ください。

臨時列車のサンライズ出雲91号とサンライズ出雲92号の停車駅は同じで、東京・横浜・大阪・三ノ宮・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道・出雲市となっています。

定期運行の上りは大阪駅や三ノ宮駅にも停車しますが、下りは深夜に通過するため停車しません。しかし、臨時列車なら大阪に朝6時4分に到着するので乗車することが可能となっています。

■サンライズ出雲通常列車運行の停車駅
【下り】
東京・横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道・出雲市
【上り】
出雲市・宍道・松江・安来・米子・新見・備中高梁・倉敷・岡山・姫路・三ノ宮・大阪・横浜・東京

■サンライズ出雲臨時列車運行の停車駅
【下り・91号】
東京・横浜・大阪・三ノ宮・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道・出雲市
【上り・92号】
出雲市・宍道・松江・安来・米子・新見・備中高梁・倉敷・岡山・姫路・三ノ宮・大阪・横浜・東京

こちらは臨時便が早朝6時頃に大阪駅に停車したときの写真です。サンライズ出雲の列車の写真を撮る人や、乗車してくる人も何人かいました(筆者撮影)

なお、サンライズ出雲の通常運行は約12時間ですが、臨時列車は約15~16時間の長旅となるため、初心者にはあまりおすすめできません。

しかし、鉄道ファンはむしろ長く寝台特急の旅を楽しめるということで、あえて臨時列車を選ぶ人が多いそうです。

こちらは約15時間の長旅の末、ようやく出雲市駅に到着した臨時列車。鉄道ファンもかなり乗っていたようで、写真を撮る人がたくさんいました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? サンライズ出雲は今や貴重な定期運行の寝台特急です。筆者も何度か乗っていますが、飛行機や車とはひと味違う独特の楽しみ方ができるので、ぜひ一度乗ってみることをおすすめします。

ただし、お盆・年末年始・GWなどの繁忙期は臨時列車が編成されてもなお、本当に予約が取りにくいので、初めてなら無理せず、通常の週末あたりに予約してみるといいでしょう。

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