仕事中の眠気にさようなら!脳のピークを日中に持ってくる朝の習慣


※画像はイメージ(新刊JPより)。

 目覚めが悪い。ダラダラ過ごしてしまう。仕事がはかどらず、疲れやすい。

 このようなことになってしまうのは、朝の起床後からずっと睡眠状態が抜けきっていないからだ。能力を発揮するには、朝から脳がしっかり覚醒していることが重要。そのためにすべきことは、脳科学の知見に基づいた「脳の朝活」だ。

仕事中の眠気にさようなら!脳のピークを日中に持ってくる朝の習慣

 『やる気が目覚める 脳の朝活』(加藤俊徳著、マキノ出版刊)では、脳科学・MRI脳画像診断の専門家であり、脳番地トレーニング法や脳科学音読法を提唱している脳内科医・医学博士の加藤俊徳氏が、朝から脳を覚醒させて潜在「脳」力を引き出す脳の朝活を紹介する。

 日中ベストパフォーマンスを発揮するには、脳の覚醒度を高くする必要がある。そのためには、朝の時間帯に速やかに脳を覚醒させることが大切だ。人間の体には、もともと「朝に目覚めて昼間活動し、夜になると眠くなる」という基本的な生体リズムが備わっている。このような1日の周期を慨日リズムという。

 朝に脳や体を覚醒させると覚醒度は上昇し、一気にピークを迎えて、それを日中キープすることができる。そして、夜になると覚醒度が下がって、しっかりと急速モードになれる。こうした脳の覚醒のしかたを目指すのが脳の朝活となる。

 脳の朝活は、日中ベストパフォーマンスを発揮するための朝に寝起きのボンヤリ脳を目覚めさせる「朝の習慣」と、夜に十分に質のいい睡眠を取って脳をしっかり休める「夜の習慣」の2つで構成されている。

 朝の習慣でまずすべきことは、朝日を浴びることだ。概日リズムをコントロールしているのが体内時計だが、その周期は24時間よりも若干長くなっている。なので、1日のサイクルに合わせるためには、体内時計を微調整する必要がある。その時刻合わせで重要な役割を果たしているのが、朝日なのだ。

 脳の視床下部にある視交叉上核という小さな神経に、体内時計の中枢がある。視交叉上核は目の神経とつながっており、朝日を浴びると視覚系番地が刺激されるとともに、光の刺激が目から体内時計に伝わる。すると、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が抑えられ、概日リズムがリセットされて、脳と体が活動モードに切り替わる。

 同時にセロトニンの分泌が促される。セロトニンは、精神的な安定をもたらすだけでなく、脳の活性化にも寄与する。なので、頭がさえて、前向きな気持ちで1日を始められるのだ。

 脳を鍛えることと同じくらい重要なのが、脳のコンディションを良好に持ち続けることだ。1日を気持ちよく、ベストパフォーマンスを発揮するためにも、朝の脳活を実践してみてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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