ジャンボ〜! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えるね! 内容を要約すると、
「現在妊娠しておりまして、是非ケニアの出産事情を知りたくなりました」
てな感じ。よ〜し、それではケニアの出産&産休事情をお教えしよう。
・中流階級の出産事情
まず、奥さんの出産に立ち会ったかどうかだけど、オレは立ち会っていない。いわば「分娩時」には立ち会ってはいないけど、出産するってなった時に夫は病院に付き添わなければならない。
病院に連れて行ったら、オレは病室を出て、あとは先生や看護師さんにおまかせ。何かがあったら電話がかかってくる。なので、その後は廊下とかで待機だ。これが中流階級の一般的な出産事情かなと思う。
・低所得者の出産事情
一方、田舎である村とかには、「伝統的な母親」、日本語で言うなら「産婆(助産師)」がいる。まさに出産する時はもちろん、出産前の妊娠中の母親にアドバイスを送ったりもする。しかし安全とは言い難い。
アドバイスといえば、ケニアでは基本的に、公衆衛生施設で無料のマタニティケアが行われている。出産前に身につけるべき子育ての知識などは、無料で学べるようになっているんだ。
また、「リンダママ無料健康保険」という名の、妊娠中の母親のための保険もある。これは主に農村部やスラム街の妊婦が対象になっている。なので料金は無料なのだ。
・高所得者の出産事情
もちろん、ハイクラス(裕福)な層は高価な病院に行くことができる。設備も最新、技術も確か、そして安全。ただしお金はすごくかかる。それはどこの国でも同じかな?
・産休
あと、ケニアでは出産前に休むことができる。妊娠中の女性が雇用されている場合、上司に産前産後休業(産休)を申請することができるんだ。ケニアの妊婦の産休は3ヶ月。毎月全額が支払われる。
出産する1週間か2週間前には仕事を休み始めなければならない。陣痛中に仕事に行くストレスを避けるためだ。そんなこんなで、働く妊婦は赤ちゃんを予定通りに出産することができるだろう。
てな感じで、ケニアの出産事情、わかったかな? 質問主の妊婦さん、無事に赤ちゃんが産まれることを遠くケニアから願っているよ。ではクワヘリ〜!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.