つゆ活きの蕎麦とは何か【家そば放浪記】第138束:Odakyu OXで買った、柄木田製粉『東京麻布 永坂更科 そば粉五割 太兵衛そば』税込322円(1人前161円)

ロケットニュース24

なんか似たようなイラストを見たことがあるな……と思ったら、これアレじゃん。『永坂更科 名物 御前そば』じゃん! ほら、やはり、製造者も柄木田製粉。となると同じ蕎麦……と思いきや、どうも何かが違うらしい。

というか価格が全然ちがう。先述の『御前そば』は1パック税込494円(1人前247円)だったのに対し、今回のは1パック税込322円(1人前161円)。さらに、そば粉は五割。少しランクが落ちる感じかしら?

裏パケの見どころは「本品の特徴」の部分だろうか。


「本品は、特に厳選された優良蕎麦粉を高配合し、当社独自の乾燥技術で風味・味覚本意につくり上げた製品です。伝統の味をぜひご家庭でご賞味ください」


当社独自の乾燥技術……いやが上にも期待は高まる。


それではさっそく……。


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


約6分ゆでて……


完成。



して、そのお味は──


俗に言う……というか、私が勝手に言ってるだけだが、羽鳥が言うところの「つゆ活きの蕎麦(つゆいきのそば)」である。いわば、「つゆに左右されるそば」だ。

なので、美味しいつゆなら美味しいし、その逆なら……みたいな感じで、かなりつゆに振られてしまう。風に煽られるヨットみたいな感じだ。

それゆえ、「家そば」か「外そば」かと聞かれたら、しばし悩んで「家」かな……という答えになってしまう。よく言えば引き立て役なのだ。

とはいえ、ひやた(冷やしたぬき)や、冷やしきつねなど、にぎやかし系の冷やしメニューとバッチリ合いそうな蕎麦である。ひやたを考えてる人は候補に入れても良いだろう。


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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