「埼玉県人には、そこらへんの草でも食わせておけ」、これは実写映画化もされた名作漫画『翔んで埼玉』の名台詞である。その言葉を忠実(?)に再現した天丼(そこらへんの草天丼)を、春日部市のみどりスーパーが販売していた。
2年ぶりにお店を訪ねてみたところ、さらに進化した店内調理の商品を販売していたのである! その名も「地下神殿クリームパン」(税込270円)だ!! それだけじゃない、奇抜商品が続々と誕生していたのである!
・地域密着のスーパーだけど…
みどりスーパーは、東武アーバンパークラインの南桜井駅から徒歩約10分のところにあるローカルスーパーマーケットだ。地域密着という言葉がピッタリくる小さなお店で、色褪せた看板から培った歴史の長さを感じさせる。
遊び心を感じさせる要素がチラホラと見受けられる。たとえば、お店のトラックは「赤い彗星」と名付けられている。そして「そこらへんの草」と「春日部プリンパン」の文字が記されている。
春日部プリンパンもこのお店の名物の1つだ。しかし私(佐藤)は1度も実物を見たことがない。というのも、都内からだと電車で1時間半かかるため、昼に到着しても売り切れている場合が多いのだ。いつかは実物を見てみたい……。
・ユニークな商品
さて、店内の名物総菜コーナーに行ってみると、あった! そこらへんの草天丼。2年前と変わらず税別310円で売っている。物価高にも関わらず、お値段据え置きとは。ちなみに310は3(さ)1(い)0(たま)の語呂合わせ。
こんなのもあるぞ! 「そこらへんのたけのこメッシ」(税込287円)。くそ! 面白いじゃねえか!
出た! 圧倒的存在感の地下神殿クリームパン!!
地下神殿とは防災地下神殿の異名を持つ、埼玉県春日部市の「首都圏外郭放水路」のことを指す。まさかクリームパンで再現するとは……。発想が自由すぎて困惑してしまう。
・買ってきた3商品をご紹介
ということで、往復3時間を費やして3品を買ってきたぞ! さすがに疲れた……。
まずはコチラ! パンから麺があふれるスパゲティパン。だが、みどりスーパーのやることだ。そのネーミングにご注目。
「埼玉県人限定 そこらへんの草ゲティナポリタン」(税込119円)
ねじ込むねえ~、「草」を無理やり名前にねじ込むねえ~。埼玉県人ではないけど、買うことができちゃったぞ! そして次はコレ。
「龍Qパン」(税込270円)
パンの中央にあるのはたまご型のチョコレート。持ち帰る間に倒れていたけど、本来はこう! 立ってます。
実はこのチョコレートはチョコエッグ! 中にカプセルが入ってるんですよ。
カプセルを取り出して中身を見ると……、恐竜かな?
これは「ドラゴン最強王図鑑」シリーズのうちの1つで、「復讐の代行者ヴリトラ」というそうです。菓子パンからドラゴンが出てくるとは思わなかったぞ。復讐の代行者って穏やかじゃないな……。
そして今日の主役! 地下神殿!! …………倒壊。
さすがに1時間半も電車に揺られてたら、倒壊も止むを得ない。建て直して、こうだ!
上にのっているのは「ぷくぷくたいエアインチョコ」ですな。そして柱はおそらくブルボンの「エリーゼ」でしょう。
お菓子を一旦横にどけて、パンを食べてみよう。
ホイップクリームたっぷりで食い甲斐があるのはもちろんだけど、柔らかくて素朴な味のパンが美味しい。小学校の給食で食べたコッペパンを思い出したよ。見た目の奇抜さだけでなく、味もしっかりしている。
総菜やパンの発想は少し突飛だけど、遊び心に好感が持てる。店の規模は小さくても、買い物の楽しさをしっかり提供しているところが素晴らしい! 私は気軽に足を運べる距離ではないけど、また行きたい! 次はどんな面白い商品を用意してくれてるかなあ。また行くのが楽しみだ!
ちなみにお店の総菜部の公式Twitterを見ると、新商品の情報を確認できるぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 みどりスーパー
住所 埼玉県春日部市米島1133-38
時間 10:00~19:00
定休日 日曜日
参考リンク:Twitter @super_midori3
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24