Twitterの「認証済み組織」に付く金色バッジは申請に必要な13万円超がバッジをもらえなくても返金されない

GIGAZINE



Twitterは認証済みバッジ(青色チェックマーク)の企業や組織向けバージョンとして、金色チェックマークを提供する「Blue for Business」をリリースしています。この「Blue for Business」では1000ドル(13万4000円)を支払いTwitter認証済み組織となることで、金色チェックマークを受け取ることが可能となります。しかし、Twitter認証済み組織として認められなかった場合であっても、申請に使用した1000ドルは返金されないことが明らかになりました。

Twitter will keep your $1,000 if you apply for Verified Organizations status and don’t get it | Mashable
https://mashable.com/article/twitter-tos-refunds-verified-organizations


Twitterが企業向けの認証済みバッジとして提供している金色チェックマークは、企業が1000ドルを支払いTwitterによる審査を受け、審査をクリアして「Twitter認証済み組織」となった場合にアカウントに付けられるものです。

Twitter認証済み組織に関する詳細がまとめられたヘルプセンターのページが密かに更新され、「Any account that is not approved will not be refunded.(承認されなかったアカウントは返金されません)」という一文が追加されたことが話題を呼んでいます。問題の一文があるのは以下のページの「How to apply」という項目部分。

Verified Organizations
https://help.twitter.com/en/using-twitter/verified-organizations


この一文を発見したのはセキュリティ研究者のChris Boyd氏。同氏は「誰かがTwitterで認証済み組織を申請(1000ドル)して拒否された場合のために、サービス利用規約を読む必要があることを発見しました」とツイートしています。

saw someone complaining that they applied for twitter verified organisation status ($1,000), were refused, and they just discovered that you should always read the T&Cs pic.twitter.com/evrtcZC4eb

— Chris Boyd ???????????????????????? (@paperghost)


Twitterの利用規約によると、金色チェックマークを受け取るためにTwitter認証済み組織になるには最初に1000ドルを前払いする必要があるようで、これについて海外メディアのMashableは「金色チェックマークを受け取るための前払金というよりも、返金不可の申請料のようです」と指摘しています。

実際、チャンネル登録者数60万人超のVTuberであるFeFeさんは「Twitterでは金色チェックマークを申請するために1000ドルを前払いする必要がありますが、申請が拒否された場合であっても1000ドルの返金に応じてもらうことができません。どうすればいいんでしょうか?イーロン・マスクが私の銀行口座から1000ドルを盗んでしまった」とツイートしています。

So Twitter requires you to pay $1000 up front to apply for a gold check mark, if you are rejected they still take $1000 from your bank and won’t give it back!

How do I know? Because @elonmusk stole $1000 from my bank account 😢

— FeFe (@CovfefeChan)


なお、FeFeさんは弁護士を使ってTwitterに1000ドルを返金させることに成功しています。


Twitter認証済み組織に関するポリシーがいつどのタイミングで更新されたかは不明ですが、2023年3月24日時点でのTwitter認証済み組織に関する詳細がまとめられたヘルプセンターのページには、問題の一文が存在しませんでした。


なお、Twitterは4月21日から事前にアナウンスしていた通り「Twitter Blue未加入の認証済みアカウントから青色チェックマークを削除」しています。これはより多くのユーザーをTwitter Blueに加入させるための施策であり、つまりTwitterにより最新の金策のひとつであるというわけ。

Twitterの従来の青い認証済みバッジが削除される一方でイーロン・マスクが一部著名人の認証済みバッジを自腹で支払っていることが発覚 – GIGAZINE


Twitter認証済み組織に追加された1000ドルの返金を受け付けないという一文も、Twitterの金策のひとつであることは明らかであるとMashableは指摘しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

Source