日清食品が新発売した「ポックンミョン」シリーズが、韓国食品メーカー・三養食品の人気商品「ブルダック炒め麺」のパッケージデザインなどを模倣しているのではないかという指摘がインターネット上で出ている。相手側が対策にあたっているとする報道もみられる。
日清食品は取材に、指摘を真摯に受け止めているとしながら、「関係法令を遵守して製品の開発やマーケティング施策を展開しております」と答えた。
「様々なご意見があることは認識している」
日清食品は2023年3月20日、カップ焼きそば「日清焼そばU.F.O.ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」およびインスタント袋麺「日清焼そば ポックンミョン 韓国風甘辛カルボ 5食パック」を発売した。
ポックンミョンとは、韓国語で炒め麺を意味する。リリースによると、「チキンのうまみとコチュジャンの風味、チーズのまろやかなコクをきかせた”甘辛カルボ味”」となっている。
しかし発売後から、パッケージがピンク色、商品名が赤字のハングルでも記されているといったデザインの特徴を含め、三養食品の「カルボナーラブルダック炒め麺」との類似性が指摘された。ツイッターでは「カルボ味でピンクのパッケージだからどう見てもブルダックをイメージしてるよね」「コラボかと思ったら違うのね」といった声が出ている。
韓国の聯合ニュースが4月11日に公開した記事では、当該商品に関する三養食品の関係者談として「『法的対応を検討したが、製品名が異なり商標権だけでは対応できない部分がある』として、不正競争防止法関連などさまざまな対応策を模索している」とも報じられた。「ブルダック炒め麺」の文字列や、ハングル表記の図は日本でも商標登録されている。
商品をめぐる指摘に関して、日清食品ホールディングスの広報は13日、
「当該商品についての報道やSNS上で様々なご意見があることは認識しており、そのようなご指摘の内容については、弊社として真摯に受け止めております」
とJ-CASTニュースの取材に答え、「当社では、関係法令を遵守して製品の開発やマーケティング施策を展開しております。今後も、この基本方針に則って事業活動を進めてまいります」と述べた。