「日本の未来はおいどんが開くどん」(てきとう)
公園なんかでよく見かける人物像。それが誰なのかはほとんどの場合知らないけど、銅像になるくらいだから偉い人なんだろうなあ、などと思う。
ところで、そういう偉人の像はいつも遠くを見るように作られているような気がする。幕末の志士は未来に思いを馳せるぜよ、みたいな感じか。
都内の銅像をいくつかまわり、偉人たちはほんとに遠くを見ている(=上を向いている)か見てみました。注目するのは、その目線の角度だけです。
※2008年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
西郷隆盛 (上野公園)
未来を思う目線の角度: 約マイナス10度 |
西郷どん。たいへん有名な幕末の志士である。だからこそ銅像にもなってるわけだけど。
江戸時代を終わらせ、近代の日本の原型をつくった。そのまなざしはさぞや遠くを見ているはず、と思ったらなんと水平線の下だった。約マイナス10度。
晩年失脚してふるさとに戻ったというが、もしやそのせいだろうか。気落ちしてちょっと下を向く西郷どんの姿は見たくない。
ところが、離れてみるとちゃんと上を向いているようにみえる。
矢印の男性と比較すると分かるが、銅像はじつはかなり大きくて高いところにある。そうすると西郷どんはたいして上を見ていなくても、こちらの頭越しにはるか遠くを見上げているように見えるのだ。
やばい。なんだか結論めいたものが見えてくるようだが、気づかないようにして次へ。