脳科学者の茂木健一郎氏が2023年3月28日、卒業式に自身のルーツとなる黒人文化で伝統的な髪型「コーンロウ」をしていった生徒が校則違反だとして席を隔離されたという報道を受け、ツイッターで怒りを爆発させた。
「髪型をあれこれ言うことに何か意味があると思っている頭の悪い教師たち」
物議を醸しているのは、米国人の父親と日本人の母親を持つ兵庫県姫路市の男子高校生が、髪型を理由に卒業式で隔離処分を受けたという28日の毎日新聞(ウェブ)の報道だ。
記事によれば、広がりやすい髪質だった高校生は頭髪検査の際、髪型に関する注意を受けた。高校生は自身の父親がアメリカ人であることから、「高校生らしい清潔なもの」「目や耳、襟にかからない」という校則を踏まえ、頭髪をブロック分けして三つ編みにした「コーンロウ」で式典に臨んだ。
コーンロウは黒人文化では伝統的なヘアスタイルだが、学校からは校則に合っていないと注意され、卒業式は他の生徒のいない2階席で出席するよう求められたと報じられている。
茂木氏は28日、学校側の対応にツイッターで激怒した。
「クソみたいな教師たち、最低の学校。恥を知れ。生徒がかわいそう。隔離された子も、そのほかのすべての子も」
続くツイートでは、教育のあり方に苦言を呈した。
「髪型をあれこれ言うことに何か意味があると思っている頭の悪い教師たちが日本中にいると思うと残念でたまらない。多様性を大切にせず、本質がわからない。アホどもに、牛耳らせていると、国が、滅びるぜ」